数の性質 第106問 (筑波大学附属駒場中学 入試問題 2024年(令和6年度) 算数)
問題 (筑波大学附属駒場中学 入試問題 2024年 算数)
難易度★★★★
整数【A】があります。【A】に対して整数【B】、
【C】、【D】を次のように決めていきます。
<決め方>
【A】を37で割ったあまりが【B】、
【B】を17で割ったあまりが【C】、
【C】を 7で割ったあまりが【D】
たとえば、【A】が2024のとき、2024を
37で割ったあまりは26なので、【B】は26、
26を17で割ったあまりは9なので、【C】は9、
9を7で割ったあまりは2なので、【D】は2です。
このとき、次の問に答えなさい。
(1)【B】が26、【C】が9、【D】が2と
なるような【A】として考えられる数のうち、最も
小さい数は26です。2番目に小さい数は何ですか。
(2)【D】が2となるような【A】として考えられる
数のうち、2024以下のものは全部で何個ありますか。
(3)【B】、【C】、【D】が全て違う数となる
ような【A】として考えられる数のうち、2024以下
のものは全部で何個ありますか。
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解答
(1)37で【A】を割って26あまる数で最も
小さい数が26で、2番目に小さい数は
26+37=63
です。
(2)7で割ったあまりが2となる【C】として
考えられる数は、
2,9,16,23,30、・・・
とありますが、【C】は【B】を17で割ったあまり
なので、2,9,16の3個が考えられます。
次に、17で割ったあまりが2,9,16となる
【B】として考えられる数は、
2,19,36,53、・・・
9,26,43,60、・・・
16,33,50,67、・・・
とありますが、【B】は【A】を37で割ったあまり
なので、37以上のものは除かれて、
2,9,16,19,26,33,36
の7個が考えられます。
よって、求める【A】として考えられる2024以下の
37で割って2,9,16,19,26,33,36
あまる数は、
2024÷37=54あまり26
なので、
54×7+5(2,9,16,19,26の5個)
=383個
と求められます。
(3)【D】の値が0~6によって、【A】の値がどう
なるのか調べればよいです。
⓪【D】=0のとき、
【C】=0,7,14が考えられますが、同じ数になる
場合は除くので、【C】=7,14となります。
【C】=7のとき、【B】=7、24
【C】=14のとき、【B】=14,31
が考えられますが、同じ数になる場合は除くので、
【C】=7のとき、【B】=24、
【C】=14のとき、【B】=31
となります。
①【D】=1のとき、同じ数になる場合は除い考えて、
【C】=8,15で、それぞれ【B】=25,32
②【D】=2のとき、同じ数になる場合は除いて考えて、
【C】=9、16で、それぞれ【B】=26,33
③【D】=3のとき、同じ数になる場合は除いて考えて、
【C】=10で、【B】=27
④【D】=4のとき、同じ数になる場合は除いて考えて、
【C】=11で、【B】=28
⑤【D】=5のとき、同じ数になる場合は除いて考えて、
【C】=12で、【B】=29
⑥【D】=6のとき、同じ数になる場合は除いて考えて、
【C】=13で、【B】=30
以上の⓪~⑥より、【A】として考えられるのは、
37で割って24~33あまる数で、
2024÷37=54あまり26
なので、54×10+3個(最後のあまりの24,25,26)
より、543個です。
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