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2025年1月14日 (火)

数の性質 第106問 (筑波大学附属駒場中学 入試問題 2024年(令和6年度) 算数)

問題 (筑波大学附属駒場中学 入試問題 2024年 算数)
    難易度★★★★

整数【A】があります。【A】に対して整数【B】、
【C】、【D】を次のように決めていきます。

<決め方>
 【A】を37で割ったあまりが【B】、
 【B】を17で割ったあまりが【C】、
 【C】を 7で割ったあまりが【D】

たとえば、【A】が2024のとき、2024を
37で割ったあまりは26なので、【B】は26、
26を17で割ったあまりは9なので、【C】は9、
9を7で割ったあまりは2なので、【D】は2です。

このとき、次の問に答えなさい。

(1)【B】が26、【C】が9、【D】が2と
なるような【A】として考えられる数のうち、最も
小さい数は26です。2番目に小さい数は何ですか。

(2)【D】が2となるような【A】として考えられる
数のうち、2024以下のものは全部で何個ありますか。

(3)【B】、【C】、【D】が全て違う数となる
ような【A】として考えられる数のうち、2024以下
のものは全部で何個ありますか。

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解答

(1)37で【A】を割って26あまる数で最も
小さい数が26で、2番目に小さい数は
 
 26+37=63
 
です。
 
 
(2)7で割ったあまりが2となる【C】として
考えられる数は、
 
  2,9,16,23,30、・・・
 
とありますが、【C】は【B】を17で割ったあまり
なので、2,9,16の3個が考えられます。
 
次に、17で割ったあまりが2,9,16となる
【B】として考えられる数は、
 
 2,19,36,53、・・・
 9,26,43,60、・・・
 16,33,50,67、・・・
 
とありますが、【B】は【A】を37で割ったあまり
なので、37以上のものは除かれて、
 
 2,9,16,19,26,33,36
 
の7個が考えられます。
 
よって、求める【A】として考えられる2024以下の
37で割って2,9,16,19,26,33,36
あまる数は、
 
 2024÷37=54あまり26
 
なので、
 
 54×7+5(2,9,16,19,26の5個)
383個
 
と求められます。
 
 
(3)【D】の値が0~6によって、【A】の値がどう
なるのか調べればよいです。
 
⓪【D】=0のとき、
 【C】=0,7,14が考えられますが、同じ数になる
 場合は除くので、【C】=7,14となります。
 【C】=7のとき、【B】=7、24
 【C】=14のとき、【B】=14,31
 が考えられますが、同じ数になる場合は除くので、
 【C】=7のとき、【B】=24、
 【C】=14のとき、【B】=31
 となります。
 
①【D】=1のとき、同じ数になる場合は除い考えて、
 【C】=8,15で、それぞれ【B】=25,32
 
②【D】=2のとき、同じ数になる場合は除いて考えて、
 【C】=9、16で、それぞれ【B】=26,33 
 
③【D】=3のとき、同じ数になる場合は除いて考えて、
 【C】=10で、【B】=27
 
④【D】=4のとき、同じ数になる場合は除いて考えて、
 【C】=11で、【B】=28
 
⑤【D】=5のとき、同じ数になる場合は除いて考えて、
 【C】=12で、【B】=29
 
⑥【D】=6のとき、同じ数になる場合は除いて考えて、
 【C】=13で、【B】=30
 
以上の⓪~⑥より、【A】として考えられるのは、
37で割って24~33あまる数で、
  
 2024÷37=54あまり26
 
なので、54×10+3個(最後のあまりの24,25,26)
より、543個です。
 



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