平面図形の面積 第108問 (灘中学 入試問題 2023年(令和5年度) 算数)
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解答
まず、下の図1のように正方形CHIEを囲むように
正方形PQRSを作ると、4つの合同な直角三角形が
正方形CHIEの周りにできます。
次に、三角形BQEが直角二等辺三角形であるので、
BQ=QEとなります。
青い直角三角形が合同なので、QE=PIです。
また、BQ=APなので、AP=PIとわかります。
次に、QEは正方形BEFGの対角線の半分の長さ
なので、下の図2のように、同じ長さのところに
〇印をつけることができます。
図2で、AB=AD、BF=AIとなるので、
AF=IDということがわかります。
次に、AEを結ぶと三角形AEPと三角形IEPが
合同な三角形ということがわかります。
AFとIDに▽印をつけると下の図3のようになります。
次に、IからBCに垂線を下ろし、交点をTとすると
PI=QT、ID=TCとなり、下の図4のように
なります。
次に、EとTを結ぶと、下の図5のように
三角形AFEと三角形ETCが同じ面積に、
三角形BQEと三角形TQEが同じ面積に
それぞれなることがわかります。
三角形AFEの面積と三角形BQEの面積を
合わせると、三角形CEQと等しくなることが
わかります。
以上のことから、四角形AFEIと三角形BCE
の面積を合わせた56c㎡ は、正方形CHIEを
取り囲む4つの直角三角形の面積に等しいことが
わかり、正方形PQRSの面積は
56+65=121c㎡
となるので、PQ=AB=BC=11cm です。
また、直角三角形CEQ の面積は
56÷4=14c㎡
となります。
直角三角形CEQ で考えると、
EQ×CQ÷2=14
→ EQ×CQ =28
EQ+CQ =11
ということになり、
EQ=4cm、CQ=7cm
よって、正方形BEFG の面積は、BF=8cm
なので、
8×8÷2=32c㎡
と求められます。
灘中学の他の問題は → こちら
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