場合の数 第88問 (聖光学院中学 受験問題 2022年(令和4年度) 算数)
問題 (聖光学院中学 受験問題 2022年 算数) 難易度★★★★☆
1~5までの整数が書かれた赤、白、青の3色の玉が
1個ずつ、合計15個あります。
このとき次の問に答えなさい。
(1)15個の玉の中から5個の玉を選んで一列に
並べる並べ方のうち、左から順に赤、赤、白、
白、白と並ぶような並べ方は全部で何通り
ありますか。
(2)15個の玉の中から3個の玉を選んで一列に
並べます。球に書かれた数字を左から順に
百の位、十の位、一の位として3ケタの数を
作るとき、
(ア)3ケタの数が144となるような玉の並べ
方は何通りありますか。
(イ)3ケタの数が18の倍数となるような玉の
並べ方は全部で何通りありますか。
(3)15個の玉の中から4個の玉を選んで一列に
並べ、玉に書かれた数字を左から順に千の位、
百の位、十の位、一の位として4ケタの数を
作ることを考えます。いま、ある4個の玉を
選んだところ、それぞれの並べ方から作られる
数の総和は 106656 となりました。玉に書か
れている4つの数の組み合わせとして考えられ
るものを、下の例のかたちで全て答えなさい。
(例)3,2,2,4
→ 小さい順に【2,2,3,4】
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解答
(1)赤玉の並べ方が、5×4=20通り
白玉の並べ方が、5×4×3=60通り
なので、赤、赤、白、白、白 となる並べ方は、
20×60=1200通り
です。
(2)(ア)1の数が出るのは、赤、白、青の3通り
1回目の4の数になるのは、赤、白、青の3通り
2回目の4の数になるのは、3-1=2通り
よって、144となるのは、3×3×2=18通り
です。
(2)(イ)18の倍数は、9の倍数の中で
1の位が偶数のものです。
9の倍数は、それぞれの位の数の和が9の倍数に
なるものです。
1~5の数を使って3ケタの9の倍数を作ると、
(1,3,5)→全て奇数なので18の倍数にならない
(1,4,4)
(2,2,5)
(2,3,4)
(3,3,3)→全て奇数なので18の倍数にならない
となります。
(1,4,4)の組み合わせは、
144・・・(ア)より18通り
414・・・同様に18通り
441・・・奇数なので不適
(2,2,5)の組み合わせは、
225・・・奇数なので不適
252・・・18通り
522・・・18通り
(2,3,4)の組み合わせは、
234・・・3×3×3=27通り
432・・・27通り
324・・・27通り
342・・・27通り
423・・・奇数なので不適
243・・・奇数なので不適
以上から、18の倍数となる並べ方は、
18×4+27×4=180通り
です。
(3)4ケタの数を作るので、4つの数を
用います。
4つの数を 〇、✖、△、◇とします。
(〇、✖、△、◇は同じ数でもよいと考えます)
作られた4ケタの数のうち、千の位が〇のものは、
〇✖△◇
〇✖◇△
〇△✖◇
〇△◇✖
〇◇✖△
〇◇△✖
の6通りです。千の位が✖、△、◇もそれぞれ6通り
できるので、全部で24通りが考えられます。
この24通りの和が106656になります。
全てを筆算の足し算のように足すと、
千の位、百の位、十の位、一の位、それぞれで
〇、✖、△、◇ が共に6個ずつになります。
千の位の和は、
〇×6000+✖×6000+△×6000+◇×6000
百の位の和は、
〇×600+✖×600+△×600+◇×600
十の位の和は、
〇×60+✖×60+△×60+◇×60
一の位の和は、
〇×6+✖×6+△×6+◇×6
となるので、すべての和は、
〇×6666+✖×6666+△×6666+◇×6666
=(〇+✖+△+◇)×6666
=106656
ということなので、
〇+✖+△+◇=106656÷6666=16
となります。
和が16になる4つの数の組み合わせは、
(1,5,5,5)、(2,4,5,5)、
(3,3,5,5)、(3,4,4,5)、
(4,4,4,4)
が考えられますが、(4,4,4,4)は
4は4つないので不適です。
よって、
(1,5,5,5)、(2,4,5,5)、
(3,3,5,5)、(3,4,4,5)
が答えとなります。
聖光学院中学の他の問題は → こちら
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