数の性質 第104問 倍数(駒場東邦中学 受験問題 2021年(令和3年度) 算数)
問題 (駒場東邦中学 受験問題 2021年 算数)
難易度★★★★★
2021、6564のように、連続する2つの
2ケタの整数を並べてできた、4ケタの整数を
考えます。
(1)このような整数は全部で何個ありますか。
(2)このような整数すべての平均を求めなさい。
(3)このような4ケタの整数のうち、47の
倍数をすべて求めなさい。
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解答
(1)左側が小さく右側が大きい4ケタの整数
が、1011,1112、・・・、9899
まで、98-9=89個あります。
同様に、左右を入れかえて、左側が大きく
右側が小さい4ケタの整数も89個あるので、
合わせて178個です。
(2)左側が小さく右側が大きいものを並べ、
1011,1112,・・・,9899
左が大きく右側が小さいものを9998から
並べると、
9998,9897,・4・・,1110
上の段と下の段を足すと、
11009、11009,・・・,11009
となるので、条件にあるすべての数の和は、
11009×88になり、平均なので178で
割るので、
11009×88÷178=11009÷2
=5504.5
となります。
(3)47の倍数って何だ??となります。
(2)の左側が小さく右側が大きいものを
考えます。
1011,1112,1213,・・・と
101ずつ増えていきます。
1011÷47をすると、21あまり24
になります。
1112÷47をすると、23あまり31
になります。
1213÷47をすると、25あまり38
となります。
あまりが7ずつ増えます。
このあまりが47の倍数になったとき、
その数は47の倍数ということになります。
47の倍数は、
47,94,141,188,235,・・・
です。
1011÷47をしたときの余りの24と
比べてみます。
47-24=23(7の倍数ではない)
94-24=70(7×10!)
なので、
〇▽◇△÷47=◆▼あまり94
になるときがやってきます。
1011の10個先!つまり2021です!
その次にあまりが47の倍数になるのは、
47と7は【互いに素】なので、2021の
47個先です。
わかりやすくすると、
47と7の最小公倍数が47×7=329
を2021のときの余りの94に加えて、
329+94=423より、
〇▽◇△÷47=◆▼あまり423
になるときがやってきます。
2021の47個先!つまり6768です!
その次は、さらに47個先ですが、4ケタを
超えてしまいますので、左が小さく右が大きい
数では、2021,6768の2個です。
同じことを、左が大きく右が小さいものを
並べたものに対して考えます。
1110÷47=23あまり29
1211÷47=25あまり36
1312÷47=27あまり43
となり、今度も7ずつあまりが増えます。
最初のあまりの29と47の倍数を比べて
7の倍数になるものを探します。
47ー29=18
94-29=65
141ー29=112(7×16)
となったので、1110の16個先の2726が
47の倍数であるとわかります。
そして、2726の47個先の7473も47の
倍数です。その先は5ケタになるので、47の
倍数は以上になります。
2021,6768,2726,7473
の4個が47の倍数です。
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コメント
問題 (駒場東邦中学 受験問題 2021年 算数)
難易度★★★★★の解答ミス発見。
「98-9=88個あります。」
➔「98-9=89個あります。」が正しいですね。そうしないと、2つ合わせて正解の178に成りません。
投稿: | 2022年4月13日 (水) 19時18分
ご指摘ありがとうございます。
訂正いたしました。
今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: 桜組 | 2023年8月21日 (月) 11時59分