数の性質 第99問 (駒場東邦中学 受験問題 2016年(平成28年度) 算数)
問題 (駒場東邦中学 受験問題 2016年 算数)
難易度★★★★
AをBで割ったときの余りが C であることを (A,B)=C
と表すことにします。たとえば、63を28で割ると7余るので、
(63,28)=7 と表せます。いま、(A,B)= C において、
A を624から、B を1からそれぞれ1ずつ増やしていくことを
考えます。下の表はそのときのA,B,C の値の一部を
まとめたものです。
このとき、次の問いに答えなさい。
(1)表の【 ア 】、【 イ 】にあてはまる整数を求めなさい。
(2)(A,B)=0 となるような 2ケタの整数 B を求めなさい。
(3)(A,B)=5 となるような2ケタの整数 B がない理由を
すべての場合を調べることなく説明しなさい。
----------------------------------------------
----------------------------------------------
解答
(1)630÷7=90 あまり 0 なので、【 ア 】=0 です。
634÷11=57あまり7 なので、【 イ 】=7 です。
(2)(A,B)=0 なので、AがBの倍数ということです。
AがBの倍数なら、A-B も B の倍数です。
(例 : 12が3の倍数なら、12-3=9 の9も3の倍数)
この場合、A-B = 623 です。
623について調べると、623=7×89 とわかり、7,89 共に
素数なので、2ケタの整数B は、89 です。
(3)(2)と同様の考え方をすると、(A,B)=5 なので、
A を B で割ると、5余ります。 つまり、A ‐ 5 が B の倍数で、
A- 5 - B = 618 が B の倍数ということになります。
618=6×103=2×3×103
と表すことができ、B として考えられる 618の約数は、
1,2,3,6,103,206,309,618
なので、(A,B)=5 となる2ケタの整数 B はありません。
駒場東邦中学の他の問題は → こちら
| 固定リンク
« 規則性の問題 操作 第37問 (慶應義塾湘南藤沢中等部 受験問題 2016年(平成28年度) 算数) | トップページ | 食塩水の濃度 第35問 (渋谷教育学園渋谷中学 受験問題 2016年(平成28年度) 算数) »
コメント