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2016年4月 1日 (金)

数の性質 第99問 (駒場東邦中学 受験問題 2016年(平成28年度) 算数)

 
問題 (駒場東邦中学 受験問題 2016年 算数) 
 
     難易度★★★★
 
 
 
AをBで割ったときの余りが C であることを (A,B)=C  
 
と表すことにします。たとえば、63を28で割ると7余るので、
 
(63,28)=7 と表せます。いま、(A,B)= C において、
 
A を624から、B を1からそれぞれ1ずつ増やしていくことを
 
考えます。下の表はそのときのA,B,C の値の一部を
 
まとめたものです。 
 

   0012

 
このとき、次の問いに答えなさい。
 
(1)表の【 ア 】、【 イ 】にあてはまる整数を求めなさい。
 
(2)(A,B)=0 となるような 2ケタの整数 B を求めなさい。
 
(3)(A,B)=5 となるような2ケタの整数 B がない理由を
 
   すべての場合を調べることなく説明しなさい。
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解答
 
 (1)630÷7=90 あまり 0 なので、【 ア 】= です。
 
634÷11=57あまり7 なので、【 イ 】= です。
 
 
 
 (2)(A,B)=0 なので、AがBの倍数ということです。
 
AがBの倍数なら、A-B も B の倍数です。
 
(例 : 12が3の倍数なら、12-3=9 の9も3の倍数)
 
この場合、A-B = 623 です。
 
623について調べると、623=7×89 とわかり、7,89 共に
 
素数なので、2ケタの整数B は、89 です。
 
 
 
 (3)(2)と同様の考え方をすると、(A,B)=5 なので、
 
A を B で割ると、5余ります。 つまり、A ‐ 5 が B の倍数で、
 
A- 5 - B = 618 が B の倍数ということになります。
 
   618=6×103=2×3×103
 
と表すことができ、B として考えられる 618の約数は、
 
   1,2,3,6,103,206,309,618
 
なので、(A,B)=5 となる2ケタの整数 B はありません。
 

 
 
 駒場東邦中学の他の問題は → こちら
 
 

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