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2015年2月20日 (金)

数の性質 第96問 (筑波大学附属駒場中学 受験問題 2015年(平成27年度) 算数)

 

問題 (筑波大学附属駒場中学 受験問題 2015年 算数)

     難易度★★★☆

 

縦100個、横100個、全部で10000個のマス目が書かれた

表があります。表のそれぞれのマス目には、次のように整数が

1つずつ書かれています。

1行目には、すべて1が書かれています。

2行目には、1から1ずつ増える数が100個、順に並びます。

3行目には、1から2ずつ増える数が100個、順に並びます。

4行目には、1から3ずつ増える数が100個、順に並びます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

99行目には、1から98ずつ増える数が100個、順に並びます。

100行目には、1から99ずつ増える数が100個、順に並びます。

    Pic_4168q

このとき、次の問いに答えなさい。

 

(1)この表に、100は全部で何個書かれていますか。

(2)この表に、ちょうど5個書かれている整数があります。

   そのような数のうち、最も小さいものを答えなさい。

(3)100から200までの整数のうち、この表にちょうど1個だけ

   書かれている数をすべて答えなさい。

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解答

 (1)下の図1のように、マス目に書かれている数を分類する

ことができます。

Pic_4169a

100 という数の登場回数を考えるには、

100 は、何で割ると1余る数なのか、ということを考えれば

よいことになります。

 

100 は、何かで割ると1余る、つまり、99の約数を考えれば

よいので、3,9,11,33,99 の5個があります。

 

また、2段目には、1から100までの数があるので、

100 の登場回数は、5+1=6個 と求められます。

 

 (2)求める数を□とすると、□は、何かで割ると1余ります。

    □-1=△

とすると、△が1から100の間の数の場合、表に5個書かれて

いるなら、(1)より、△の約数が1を含めて5個あるということに

なります。

 

約数が奇数の整数は、▲×▲ のような、同じ数をかけた整数

なので、このような数で、約数が5個のものを考えると、最小の

数は、16 です。

 

よって、求める数は、16+1=17 です。

 

 (3)これも、▲×▲ のような、同じ数をかけた整数を求めれる

ことで、求められます。

 

たとえば、3×3=9 で、9+1=10 ですが、10という数は

表には、1から100までの段、3で割ると1余る段、9で割ると1

余る段 の 3個がありますが、▲×▲ が 100を超えると、

表には1個だけの登場となります。

 

▲の条件としては、約数がないことが条件となります。

(約数があると、登場回数が増える)

100から200までで考えると、▲=11、13 の2個が当てはまり、

ちょうど1個だけ書かれている数は、

 11×11+1=122

 13×13+1=170

の2個とわかります。

 

 

 筑波大学附属駒場中学の過去問題集は → こちら

 筑波大学附属駒場中学の他の問題は → こちら

 

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