数の性質 第96問 (筑波大学附属駒場中学 受験問題 2015年(平成27年度) 算数)
問題 (筑波大学附属駒場中学 受験問題 2015年 算数)
難易度★★★☆
縦100個、横100個、全部で10000個のマス目が書かれた
表があります。表のそれぞれのマス目には、次のように整数が
1つずつ書かれています。
1行目には、すべて1が書かれています。
2行目には、1から1ずつ増える数が100個、順に並びます。
3行目には、1から2ずつ増える数が100個、順に並びます。
4行目には、1から3ずつ増える数が100個、順に並びます。
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99行目には、1から98ずつ増える数が100個、順に並びます。
100行目には、1から99ずつ増える数が100個、順に並びます。
このとき、次の問いに答えなさい。
(1)この表に、100は全部で何個書かれていますか。
(2)この表に、ちょうど5個書かれている整数があります。
そのような数のうち、最も小さいものを答えなさい。
(3)100から200までの整数のうち、この表にちょうど1個だけ
書かれている数をすべて答えなさい。
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解答
(1)下の図1のように、マス目に書かれている数を分類する
ことができます。
100 という数の登場回数を考えるには、
100 は、何で割ると1余る数なのか、ということを考えれば
よいことになります。
100 は、何かで割ると1余る、つまり、99の約数を考えれば
よいので、3,9,11,33,99 の5個があります。
また、2段目には、1から100までの数があるので、
100 の登場回数は、5+1=6個 と求められます。
(2)求める数を□とすると、□は、何かで割ると1余ります。
□-1=△
とすると、△が1から100の間の数の場合、表に5個書かれて
いるなら、(1)より、△の約数が1を含めて5個あるということに
なります。
約数が奇数の整数は、▲×▲ のような、同じ数をかけた整数
なので、このような数で、約数が5個のものを考えると、最小の
数は、16 です。
よって、求める数は、16+1=17 です。
(3)これも、▲×▲ のような、同じ数をかけた整数を求めれる
ことで、求められます。
たとえば、3×3=9 で、9+1=10 ですが、10という数は
表には、1から100までの段、3で割ると1余る段、9で割ると1
余る段 の 3個がありますが、▲×▲ が 100を超えると、
表には1個だけの登場となります。
▲の条件としては、約数がないことが条件となります。
(約数があると、登場回数が増える)
100から200までで考えると、▲=11、13 の2個が当てはまり、
ちょうど1個だけ書かれている数は、
11×11+1=122
13×13+1=170
の2個とわかります。
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