規則性の問題 操作 第36問 (豊島岡女子学園中学 受験問題 2014年(平成26年度) 算数)
問題 (豊島岡女子学園中学 受験問題 2014年 算数)
難易度★★★
ある機械 X があります。この機械 X は、整数が書かれたカード
を入れると、
【カードに書かれた整数を5で割り、商と余りを加える】
という計算をして、その計算の答えが書かれたカードを出します。
ただし、機械 X は、商も余りも整数で計算をして、割り切れるとき
は余りを 0 として計算します。この機械 X にカードを入れ、出て
きたカードに書かれた整数が 5 より小さくなるまで、出てきた
カードをさらに機械 X に入れるという作業を行います。
たとえば、【121】と書かれたカードを機械 X に入れると、【25】
と書かれたカードが出てきます。25 は 5 より大きいので、その
出てきたカードをさらに機械 X に入れると、【5】と書かれたカード
が出てきます。5 は 5 と等しいので、その出てきたカードをもう
一度機械 X に入れると、【1】と書かれたカードが出てきます。
1 は 5 より小さいので、ここで作業が終了します。したがって、
最初のカードに書かれた整数が【121】のとき、作業を終了する
までに機械 X に 3回カードを入れることになります。このとき、
次の問に答えなさい。
(1)最初のカードに書かれた整数が【277】のとき、作業を終了
するまでに機械 X に何回カードを入れることになりますか。
(2)最初のカードに書かれた整数が 【 ア 】のとき、2回目に
カードを入れたところ、【4】のカードが出てきて作業が終了
します。このとき、【 ア 】に当てはまる整数として考えられる
数は、全部で何個ありますか。
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解答
(1)実際に計算すると、
1回目 : 277÷5=55あまり2 → 55+2=57
2回目 : 57÷5=11あまり2 → 11+2=13
3回目 : 13÷5=2あまり3 → 2+3=5
4回目 : 5÷5=1
となり、4回とわかります。
(2)どのような作業になったかというと、
1回目 : 【 ア 】÷5=○あまり△ → ○+△
2回目 : (○+△)÷5=□あまり☆ → □+☆=4
ということです。
□+☆=4 となる、(□、☆)の組は、
(1,3)、(2,2)、(3,1)、(4,0)
が考えられ、それぞれの場合の ○+△ は、
(1,3) → 5×1+3=8
(2,2) → 5×2+2=12
(3,1) → 5×3+1=16
(4,0) → 5×4=20
となります。
○+△=8 の場合、(○、△)として考えられる組は、
5で割った余りは、0,1,2,3,4 の5通りしかないので、
(4,4)、(5,3)、(6,2)、(7,1)、(8,0)
の5組があり、それぞれの場合の【 ア 】は、
24,28,32,36,40
になります。
○+△=12 の場合、(○、△)として考えられる組は、
(8,4)、(9,3)、(10,2)、(11,1)、(12,0)
の5組があり、それぞれの場合の【 ア 】は、
44,48,52,56,60
になります。これは、○+△=8の場合と○+△=12の場合で
【 ア 】が同じ数にはならないことを示しており、
○+△=16,20 の場合も5通りで、【 ア 】に当てはまる整数
として考えられる数は、5×4=20個 です。
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