点の移動 第48問 (開成中学 入試問題 2008年(平成20年度) 算数)
問題 (開成中学 入試問題 2008年 算数) 難易度★★★
1辺の長さが10cm の正方形ABCD があります。下の図の
E,F,G,H は正方形の各辺のまん中の点であり、OはEF
とGH が交わった点です。点Pは点Aから秒速1cmで、
A → E → O → F → C → G → O → H → A
と移動します。また、点Qは点P と同時に点Aを出発して
正方形ABCD の周上を点Pより速い一定の速さで時計
回りに周ります。このとき、次の問に答えなさい。
(1)点Pが正方形ABCD の周上を動いている間の移動の
様子を下の図2のグラフに書きなさい。ただし、点Pが
正方形ABCD の周上を動いていない時間は何も
書きこんではいけません。
(2)点Qは出発してから2周目にCF上の点Cから1cmの
地点で点Pと初めて重なりました。点Qの速さは秒速
何cm ですか。また、点Pと点Qが出発してから2回目
に重なるのは、どの地点ですか。
(どの辺上の、どの点から何cm)
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解答
(1)下の図3のようなグラフになります。
(2)点Qは点Pと出会うまで、61cm移動しています。
点Pが点Qと出会う地点までは、点Aから19cm移動します。
点Pが2周目の場合は、出発して59cmになります。
点Pが3周目の場合は、出発して99cmになりますが、
点Pは点Qよりおそいので、点Pの移動キョリは61cm未満
になります。
すると、点Pが19cm移動したか、59cm移動したかに
なりますが、59cmの場合、59秒で点Qは61cm移動
したことになり、ほぼ秒速1cmです。この場合、
点Qは1周目にも点Pと点C付近で出会うことになり、
条件に反します。
よって、点Pは19cm移動し、点Qは61cm移動したと
結論付けることができ、点Qは19秒で61cm移動しているので
点Qの速さは、61÷19=3と4/19(秒速) です。
点Qは、19秒で61cm進むので、1周(40cm)するのに
かかる時間は、19×40/61=760/61=12と28/61(秒)
です。およそ、12.5秒です。
この点Qの動きを、図3のグラフに書くと、下の図4のように
なり、点Pと点Qが2回目に出会うのは、図の丸印のところ
と見当がつきます。(速さをおよそ秒速12.5cmとしているので)
35秒経過したときの点Qの位置は、
35×61/19=2135/19=112と7/19
なので、2周と32cm過ぎた地点なので、DH上です。
一方、点Pは35秒経過時点で、点Hにいるので、
点Pと点QはAH上で出会います。
2つの点のキョリは、35秒時点で、2と12/19cmあり、
何秒後に重なるかというと、
50/19÷(61/19 - 1)=25/21秒後
です。
よって、点Pと点Qが2回目に重なる位置は、
AH上のHから1と4/21cm
のところです。
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