« 平面図形の面積 第97問 (四天王寺中学 受験問題 2012年(平成24年度) 算数) | トップページ | 規則性の問題 数の並び 第74問 (聖光学院中学 受験問題 2013年 算数) »

2014年6月19日 (木)

点の移動 第48問 (開成中学 入試問題 2008年(平成20年度) 算数)

 

問題 (開成中学 入試問題 2008年 算数) 難易度★★★

 

1辺の長さが10cm の正方形ABCD があります。下の図の

E,F,G,H は正方形の各辺のまん中の点であり、OはEF

とGH が交わった点です。点Pは点Aから秒速1cmで、

 A → E → O → F → C → G → O → H → A

と移動します。また、点Qは点P と同時に点Aを出発して

正方形ABCD の周上を点Pより速い一定の速さで時計

回りに周ります。このとき、次の問に答えなさい。

     Pic_3893q_3

(1)点Pが正方形ABCD の周上を動いている間の移動の

   様子を下の図2のグラフに書きなさい。ただし、点Pが

   正方形ABCD の周上を動いていない時間は何も

   書きこんではいけません。

Pic_3894q

(2)点Qは出発してから2周目にCF上の点Cから1cmの

   地点で点Pと初めて重なりました。点Qの速さは秒速

   何cm ですか。また、点Pと点Qが出発してから2回目

   に重なるのは、どの地点ですか。

   (どの辺上の、どの点から何cm)

----------------------------------------------

----------------------------------------------

解答

 (1)下の図3のようなグラフになります。

Pic_3895a

 (2)点Qは点Pと出会うまで、61cm移動しています。

点Pが点Qと出会う地点までは、点Aから19cm移動します。

点Pが2周目の場合は、出発して59cmになります。

点Pが3周目の場合は、出発して99cmになりますが、

点Pは点Qよりおそいので、点Pの移動キョリは61cm未満

になります。

 

すると、点Pが19cm移動したか、59cm移動したかに

なりますが、59cmの場合、59秒で点Qは61cm移動

したことになり、ほぼ秒速1cmです。この場合、

点Qは1周目にも点Pと点C付近で出会うことになり、

条件に反します。

 

よって、点Pは19cm移動し、点Qは61cm移動したと

結論付けることができ、点Qは19秒で61cm移動しているので

点Qの速さは、61÷19=3と4/19(秒速) です。

 

点Qは、19秒で61cm進むので、1周(40cm)するのに

かかる時間は、19×40/61=760/61=12と28/61(秒)

です。およそ、12.5秒です。

 

この点Qの動きを、図3のグラフに書くと、下の図4のように

なり、点Pと点Qが2回目に出会うのは、図の丸印のところ

と見当がつきます。(速さをおよそ秒速12.5cmとしているので)

Pic_3896a

35秒経過したときの点Qの位置は、

 35×61/19=2135/19=112と7/19

なので、2周と32cm過ぎた地点なので、DH上です。

一方、点Pは35秒経過時点で、点Hにいるので、

点Pと点QはAH上で出会います。

 

2つの点のキョリは、35秒時点で、2と12/19cmあり、

何秒後に重なるかというと、

  50/19÷(61/19 - 1)=25/21秒後

です。

 

よって、点Pと点Qが2回目に重なる位置は、

 AH上のHから1と4/21cm

のところです。

 

 

 開成中学の過去問題集は → こちら

 開成中学の他の問題は → こちら

 

|

« 平面図形の面積 第97問 (四天王寺中学 受験問題 2012年(平成24年度) 算数) | トップページ | 規則性の問題 数の並び 第74問 (聖光学院中学 受験問題 2013年 算数) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 点の移動 第48問 (開成中学 入試問題 2008年(平成20年度) 算数):

« 平面図形の面積 第97問 (四天王寺中学 受験問題 2012年(平成24年度) 算数) | トップページ | 規則性の問題 数の並び 第74問 (聖光学院中学 受験問題 2013年 算数) »