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2014年3月14日 (金)

数の性質 第89問 倍数 (洛星中学 入試問題 2014年(平成26年度) 算数)

 

問題 (洛星中学 入試問題 2014年 算数) 難易度★★★★

 

(1)13 と 14 のような、2ケタの連続した2つの整数を考えます。

   このような 2つの整数のうち、積が 112 で割り切れるような

   組み合わせをすべて答えなさい。答は (13,14)のように、

   小さい順に書きなさい。

(2)14 と 16 のような、2ケタの連続した2つの偶数を考えます。

   このような2つの偶数のうち、積が 160 で割り切れるような

   組み合わせをすべて求めなさい。答は (14,16)のように

   小さい順に書きなさい。

(3)24 と 26 と 28 のような、10以上200以下の連続した

   3つの偶数を考えます。このような 3つの偶数のうち、3つの

   数の積が 2304 で割り切れるような組み合わせをすべて

   求めなさい。答は (24,26,28)のように、小さい順に書き

   なさい。

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解答

 (1)112=2×2×2×2×7 なので、2つの整数の積に、

2が4個、,7が1個入っていれば、2つの整数の積は、112 で

割り切れます。

 

7の倍数について、となり合う整数(+1、-1したもの)との

積を考えます。

 7×1=7 → 6、8 → 6=2×3 、 8=2×2×2 

        → 7×6、7×8 ともに112で割り切れない

 7×2=14 → 13,15 

         → 13,15共に奇数なので、112で割り切れない

 7×3=21 → 20,22 → 20=2×2×5 、22=2×11

         → 不適

 7×4=28 → 27,29 → 共に奇数なので、不適

         → 以降、7×偶数はすべて不適

 7×5=35 → 34,36

         → 7×奇数の場合、+1、-1したものが

            8(2×2×2)の倍数でなければならない

 7×7=49 → 48,50 → 48=8×6 より、条件を満たす

 7×9=63 → 62,64 → 64=8×8 より、条件を満たす

 7×11=77 → 76,79 → 不適

 7×13=91 → 90,92 → 不適

以上より、条件を満たす組は、(48,49)、(63,64)です。

 

 (2)160=4×4×10=2×2×2×2×2×5です。

連続する偶数A,Bの積 : A × B は、

  A = 2×a 、 B = 2×b

と表せることから、4×a×b となります。

(ここで、a,b は連続する2つの整数)

 

ですから、160÷4=40 より、連続する2つの整数のうち、

積が 40 で割り切れるものを求めればよいことがわかります。

 

また、最大の積は、96×98=48×2×49×2 より、

48×49 までとなります。

 

40=2×2×2×5 です。

(1)と同じ考え方で、5の倍数を基準として考え、

5の倍数×偶数 は、偶数=8のときのみ考えます。

(5×8=40<49 なので)

 

5×1=5 → 4,6 → 不適

5×3=15 → 14,16 → 16=8×2 より、条件を満たす

5×5=25 → 24,26 → 24=8×3 より、条件を満たす

5×7=35 → 34,36 → 不適

5×8=40 → 39,40 → ともに条件を満たす

5×9=45 → 44,46 → 不適

 

以上より、条件を満たすものは、

 (15,16)、(24,25)、(39,40)、(40,41)

で、それぞれ ×2 をして、

 (30,32)、(48,50)、(78,80)、(80,82)

の4組の積が、160で割り切れます。

 

 (3)(2)と同様に、連続する3つの偶数は、2×A,2×B,2×C

と表すことができるので、連続する3つの整数A,B,C の積が

2304÷8=288 で割り切れるものを求めればよいです。

 

最大の積は、196×198×200=98×2×99×2×100×2

なので、100までで考えます。

  

288=2×144=2×12×12=2×2×2×2×2×3×3 で、

2×2×2×2×2=32 です。

 

連続する3つの整数が、(奇数、偶数、奇数) の場合

唯一の偶数=32 の倍数となり、

 (31,32,33)、(63,64,65)、(95,96,97)

の 3通りが考えられますが、3×3を含むものは、

 (63,64,65)

のみです。

 

連続する3つの整数が、(偶数、奇数、偶数) の場合

2×2×2×2×2 を、16 と 2 とに分けて、2つの偶数に

含まれるものと考えることができます。

( 8 と 4 に分けることはできません)

 

16の倍数を基準とすると、

 (14,15,16)、(16,17,18) 、(30,31,32)、

 (32,33,34)、(46,47,48)、(48,49,50)、

 (62,63,64)、(64,65,66)、(78,79,80)、

 (80,81,82)、(94,95,96)、(96,97,98)

がありますが、条件(3×3を含む)を満たすのは、

 (16,17,18)、(62,63,64)、(80,81,82)

の3通りです。

 

以上より、条件を満たすのは、

   (63,64,65)、(16,17,18)、

   (62,63,64)、(80,81,82)

なので、それぞれ2倍した

   (126,128,130)、(32,34,36)、

   (124,126,128)、(160,162,164

の4通りとなります。

 

 

 洛星中学の過去問題集は → こちら

 洛星中学の他の問題は → こちら

 

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