速さ 第68問 時計算 (神戸女学院中学部 受験問題 2014年(平成26年度) 算数)
問題 (神戸女学院中学部 受験問題 2014年 算数)
難易度★★★★
円周上に1時間で1周する点A と、5時間で1周する点B が
あります。下の図のように、円周を5等分する点を①、②、③、
④、⑤とし、円の中心を点Oとします。はじめ、点A,Bは、
①から同時に時計回りに出発し、再び点A,Bが同時に①に
くるまで回り続けます。このとき、次の問に答えなさい。
(1)点Bは1分間に点Oを中心として何度回転しますか。
(2)いま、点Bが②と③の間にあり、点Aが④と⑤の間に
あります。2つの点がしばらく動き続けると、AとBの
位置が入れかわります。入れかわるまでにかかる時間を
求めなさい。
(3)(2)で入れかわった位置に点A,Bがくるのは、スタート
から何時間何分後ですか。
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解答
(1)5時間(=300分 )で、360度を回転するので、
1分間には、360÷300=1.2度 回転します。
(2)Bが②と③の間にいるのは、1時間後~2時間後の間で、
その間にAが④と⑤の間にいるのは、
1時間36分後~1時間48分後
の間です。
次に、Bが④と⑤の間にいるのは、3時間後~4時間後の間で、
その間にAが②と③の間にいるのは、
3時間12分後~3時間24分後
の間です。
などと考えるとキリがなくなるので、考え方を変えましょう。
Bが②と③の間にいて、Aが④と⑤の間にいるときから
Bが④と⑤の間にいて、Aが②と③の間にいて、場所が
入れかわるまで、□分間とします。
□分間に、
Bは、1.2×□(度) 進み、
Aは、1分間に6度進むので、6×□(度) 進みます。
これを下の図1のように描くと、2点を合わせると720度
移動していることがわかります。
つまり、1.2×□+6×□=720 なので、□=100分
2点A,Bの場所が入れかわるまでにかかる時間は、
1時間40分 ということになります。
(3)スタートしてから、Bが②と③の間にいて、Aが④と⑤の間
にいるときまでの時間を ■分 とすると、(■+100)分後に
A が元のBのいた位置にいて、3周と少し移動しているので
1.2×■=6×(■+100)-360×3
となり、
1.2×■=6×■-480
より、
4.8×■=480
で、■=100分 とわかります。
よって、入れかわった位置に点A,Bがくるのは、スタートしてから
100+100=200分後で、3時間20分後 です。
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