立体図形の切り口 第60問 (豊島岡女子学園中学 入試問題 2013年(平成25年度) 算数)
問題 (豊島岡女子学園中学 入試問題 2013年 算数)
難易度★★★★
下の図のように、立方体ABCD-EFGH があります。辺ABの
まん中の点を I 、辺BC のまん中の点をJ,辺CDのまん中の
点をK,辺DA のまん中の点をL とします。立方体から
三角すいAE I L と三角すいCJGK を取り除いてできる
立体を T とします。元の立方体ABCD-EFGH と立体 T
について考えるとき、次の問に答えなさい。
(1)立体 T の辺は全部で何本ですか。
(2)立体 T を3つの点A,C,F を通る平面で切ったときの
切り口の面積は、元の立方体ABCD-EFGH を
A,C,F を通る平面で切ったときの切り口の面積の
何倍ですか。
(3)辺EF のまん中の点をMとします。立体 T を3つの点
K,L,M を通る平面で切ったときの切り口の面積は
元の立方体ABCD-EFGH をK,L,M を通る平面で
切ったときの切り口の面積の何倍ですか。
----------------------------------------------
----------------------------------------------
解答
(1)図の辺の本数を数えると、立体Tの辺の数は 16本 です。
(2)下の図1のように、ACとL I 、DB,KJ の交点をそれぞれ
N,O,P とし、AF とE I の交点をQ,CF とJGの交点をR
とします。
I,J,K,L がそれぞれの辺のまん中の点なので、
AN : NO : OP : PC = 1:1:1:1
で、
三角形AQI と三角形FQE が相似
三角形CRJ と三角形FRG が相似
なので、
AQ : QF = CR : RF = 1:2
とわかり、三角形ACF の各辺の比は下の図2のようになります。
三角形ANQの面積を 1 とすると、三角形CPR も 1 で、
三角形ACF は 1×4×3=12 となります。
よって、立体 T を3つの点A,C,F を通る平面で切ったときの
切り口NQFRPの面積は、12-2=10 なので、
立方体ABCD-EFGH をA,C,F を通る平面で切ったときの
切り口の面積 12 の 5/6倍 となります。
(3)3点K,L,M は各辺のまん中の点で、これらを通る平面は
下の図3の赤線のような 正六角形KLSMTU となります。
SM とE I の交点をV,JG とUTの交点をW として、
下の図4のように、A I = AX となる点X をMSの延長上にとると
SM=SX,X I : EM=XV : VM=2:1なので、
SX : SV : VM = 3 : 1 : 2
とわかります。
すると、切り口の六角形KLSMTU は下の図5のようになり、
三角形LSV と三角形KUW は合同で、その面積は共に
三角形LSMの 1/3 です。
三角形LSMの面積は、正六角形KLSMTUの面積の1/6
なので、三角形LSV と三角形KUWの面積は、共に
正六角形KLSMTUの面積の1/18 とわかります。
よって、立体 T を3つの点K,L,M を通る平面で切ったときの
切り口の六角形KLVMTWの面積は、元の立方体ABCD-
EFGH をK,L,M を通る平面で切ったときの切り口の
正六角形KLSMTU の面積の 1-1/18×2=8/9倍
となります。
豊島岡女子学園中学の他の問題は → こちら
| 固定リンク
« 場合の数 第71問 組み合わせ (明星中学 2012年(平成24年度) 算数入試問題) | トップページ | 図形の移動 第54問 (大阪星光学院中学 受験問題 2014年(平成26年度) 算数) »
コメント