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2014年1月15日 (水)

数の性質 第86問 (甲陽学院中学 受験問題 2012年(平成24年度) 算数)

 

問題 (甲陽学院中学 受験問題 2012年 算数) 

     難易度★★★★

 

目盛りのついていない定規があります。この定規に 33本の

等間隔の青い線を引いて 34等分し、次に 22本の等間隔の

赤い線を引いて23等分します。それぞれ左から順に、青線は

1~33、赤線は1~22の番号をつけておきます。このとき、

次の問に答えなさい。

 

(1)青線と赤線が最も近くなるのは、それぞれ何番の青線と

   赤線ですか。2組答えなさい。

(2)(1)の最も近くなる青線と赤線の間隔が0.25cmのとき、

   定規の長さは何cmですか。

(3)青線と赤線の間隔が(1)の5倍となるのは、それぞれ

   何番の青線と赤線ですか。2組答えなさい。

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解答

 (1)青線の間隔を □cm とし、赤線の間隔を ○cm とすると

        □×34=○×23

となります。

 

わかりやすく、□=23cm、○=34cm とすると、定規の長さは

23×34cm で、それぞれの線が引かれる場所は、

  青線 : 23、46、69、92、115、・・・、23×33

  赤線 : 34、68、102、136、170、・・・、34×22

のところです。

 

ここで、青線では 69cm、赤線では 68cm のところがあり、

差が1cm しかありません。23と34は互いに素なので、

差が0cmになることはありません。よって、これが青線と赤線が

最も近くなるときです。

 

では、もう1組はどこでしょうか。

たとえば、4 と 7 で同様なことを調べると、

 4,8,12,16,20,24

     7,14,21

【8と7】、【20と21】は差が1になります。

【8と7】 ・・・ 4の列の左から2番目と、7の列の左から1番目

【20と21】 ・・・ 4の列の右から2番目と、7の列の右から1番目

となり、左右対称に存在することがわかります。

(他に例を作っても同様になります)

 

したがって、青線の右から3番目(23×31)と赤線の右から

2番目(34×21)が、差が1cm とわかります。

 

以上より、青線と赤線が最も近くなるのは、

  3番目の青線と2番目の赤線

  31番目の青線と21番目の赤線

です。

 

 (2)(1)の縮尺を4分の1にすればよいので、定規の長さは、

    23×34÷4=195.5cm

と求められます。

 

 (3)地道に23の倍数と34の倍数を書く方法が無難かも

しれませんが、根気と正確さが必要になります。

 

論理的に考えると、(1)を式で表すと、

    23×3-34×2=1

となります。これが5倍になるので、式を丸ごと5倍すると、

   (23×3-34×2)×5=5

とすることができ、

   23×15-34×10=5

となるので、

   15番目の青線と10番目の赤線の間隔が5cm

とわかります。

 

(1)より、左右対称なので、34-15=19、23-10=13より、

   15番目の青線と10番目の赤線

   19番目の青線と13番目の赤線

の間隔は、(1)の5倍と求められます。

 

 

 甲陽学院中学の過去問題集は → こちら

 甲陽学院中学の他の問題は → こちら

 

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