論理 第46問 (渋谷教育学園幕張中学 受験問題 2013年(平成25年度) 算数)
問題 (渋谷教育学園幕張中学 受験問題 2013年 算数)
難易度★★★★
ある日、真一君と和子さんが買い物に出かけました。
次の文章は、そのときの様子を表したものです。
はじめに、真一君と和子さんはそれぞれ4000円ずつ
持っていました。まず、2人はそれぞれ500円のきっぷを
買い、最寄り駅から電車に乗って、中央駅で降りました。
そして、最初に入った店で、真一君は和子さんの2倍の
金額の買い物をしました。
それから、2人はそれぞれ400円ずつ支払って昼食を食べ、
次に入った店で、和子さんは真一君の2倍の金額の買い物
をしました。
その後、中央駅に戻り電車に乗って帰ろうとしたところ、
真一君はお金を使いすぎて、最寄り駅までのきっぷを買えない
ことに気がつきました。そこで、真一君は和子さんから足りない
金額の分だけお金を借りて、それぞれ500円のきっぷを買い、
電車に乗って最寄り駅まで帰りました。
2人が買い物をした店は2つだけで、そのどちらの店でも
2人はそれぞれ500円以上の買い物をしました。
このとき、次の問に答えなさい。
(1)和子さんが、2つの店でそれぞれ1100円ずつ買い物を
したとすると、帰りに真一君は和子さんから何円お金を
借りなければなりませんか。
(2)真一君が最初に入った店で買い物に使ったと考えられる
金額は、最も多くて何円ですか。
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解答
(1)2人は共に、500円のきっぷと、400円の昼食代を払うので
4000-(400+500)=3100円
を所持していると考えます。
1つ目の店で、和子さんが1100円の買い物をすると、
真一君は、2200円の買い物になります。
2つ目の店で、和子さんが1100円の買い物をすると、
真一君は、550円の買い物になります。
真一君の所持金は、
3100-(2200+550)=350円
となるので、電車代の500円に足りない金額は、
500-350=150円
を和子さんに借りなければなりません。
(2)1つ目のお店で、真一君が3100円を使ってしまうと、
当然、2つ目のお店で、500円以上の買い物ができません。
つまり、2つ目のお店で、
真一君が 500円の買い物
和子さんは 1000円の買い物
をした場合、1つ目のお店での真一君の買い物額は
最も高くなり、
3100-500=2600円
まで買うことができます。
このとき、和子さんは、1300円の買い物をしていて、
残金は、
3100-(1000+1300)=800円
となり、2人の帰りの電車のきっぷ代 1000円に
200円 足りません。(800円しかない)
帰りの電車のきっぷ代 1000円を残すには、
1つ目の店での和子さんの買い物は
1300-200=1100円
までで、真一君の買い物は、2200円となりますが、
逆に真一君の手元には、400円が余ります。
(2人で合計1400円余る)
最後に、2人で合計1000円余っていればよいので、
もう少し買い物の金額を上げることができます。
まとめると、真一君の買い物が、
2600円 のとき、800円あまる
2200円 のとき、1400円あまる
ということです。
間をとって、2400円のときは、どうでしょうか。(真一君200円)
和子さんは、1200円の買い物をするので、
3100-(1200+1000)=900円
2人で、1100円あまります。
まとめると、
2600円 のとき、800円あまる
2400円 のとき、1100円あまる
2200円 のとき、1400円あまる
となっています。
真一君が200円減ると、和子さんは300円増える
という関係になっているので、
和子さんが800円から200円増えるには、真一君が
200×2/3=400/3=133と1/3円 減ればよいです。
お金に分数は存在しないので、133円なのか、134円なのか
考えると、133円 → 1000円に到達しない
134円 → 1000円を超える
ので、真一君が最初に入った店で使った金額で最も多いのは
2600-134=2466円
と考えられます。
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