点の移動 第43問 (開成中学 受験問題 2007年(平成19年度) 算数)
問題 (開成中学 受験問題 2007年 算数) 難易度★★★
一定の速さで 一つの円周をまわる 3つの点A,B,C があります。
A とB は同じ向きに、C はA,B とは反対の向きに進みます。
3つの点A,B,C が同じ地点から 1時ちょうどに出発しました。
A とC は 1時2分に、B と C は1時7分に、出発後初めて
出会いました。また、A は1時2分30秒に初めて元の地点に
もどりました。このとき、次の問に答えなさい。
(1)B が初めて元の地点にもどる時刻を求めなさい。
(2)A がB に初めて追いつく時刻を求めなさい。
(3)A,B,C が初めて正三角形の 3つの頂点となる時刻を
求めなさい。
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解答
(1)点A は 1時2分に C と出会い、1時2分30秒に元の位置に
もどるので、点A は点C が2分かかるキョリを 30秒 で移動する
ということがわかり、点A と点C の速さの比 は、4 : 1 です。
点C が 30秒で 【 1 】のキョリを進むとすると、
点A は 30秒で 【 4 】のキョリを進むので、円1周は 【 20 】
のキョリとして表すことができます。
点B と点C は1時7分に出会うので、7分で点C は 【 14 】
のキョリを進むので、点B は 7分で、
【 20 】 - 【 14 】 = 【 6 】
のキョリを進むことがわかり、
点B は 30秒で 【 6 】 ÷ 14 = 【 3/7 】のキョリを進み、
1周するのにかかる時間は、
7分 : 【 6 】 = □分 : 【 20 】
より、
□ = 7×20÷6 = 70/3分 = 23分20秒
なので、点B が初めて元の地点にもどるのは、1時23分20秒
です。
(2)点A と点B が 【 20 】のキョリの差があると考えればよく、
点A が 1分で 【 8 】、点B が 1分で 【 6/7 】進むので、
点A が 点B に追いつくのは、
【 20 】 ÷ ( 【 8 】 - 【 6/7 】)
= 2.8分後 = 2分48秒後
なので、1時2分48秒 です。
(3)1周 【20】 の長さとすると、3つの点が正三角形になるとき、
それぞれの点は 【 20/3 】ずつ離れていることになります。
点A と点C は 30秒で 【 4 】 + 【 1 】 = 【 5 】ずつ
離れるので、【 20/3 】離れるのは、
【 20/3 】 ÷ 【 5 】 × 30秒 = 40秒後
次に、【 40/3 】離れるのは、40×2=80秒後
A と C が重なるのは 120秒後(2分後) のように動きます。
40秒後、80秒後、160秒後、200秒後、280秒後、・・・のとき
点B の位置について考えます。
点B と点C は 30秒で 【 1 】+【 3/7 】=【 10/7 】
離れるので、40秒では、
【 10/7 】 ÷3 ×4 = 【 40/21 】
離れます。
【 20/3 】離れるのは、
【 20/3 】 ÷ 【 40/21 】×40=140秒かかり、
【 40/2 】離れるのは、140×2=280秒後
重なるのは、420秒後(7分後)です。
ここで、280秒後は、点A が点C から反時計回りに 60°先に
いて、点B は点C から時計回りに 60°先にいるので、
3点で正三角形を作ることがわかります。
よって、3点A,B,C が初めて正三角形の3つの頂点となるのは
280秒後の1時4分40秒です。
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