平面図形の面積 第92問 (渋谷教育学園幕張中学 入試問題 2013年(平成25年度) 算数)
問題 (渋谷教育学園幕張中学 入試問題 2013年 算数)
難易度★★★★
1辺が 6m の正方形の形をしたシートを教室の床の上に
平らに広げ、シートの上に幅 1m の板を 2枚、シートに
垂直になるように立てました。下の図は、このシートを上から
見た図です。
上の図のように正方形の各頂点をA,B,C,D として、辺AB
のまん中の点をP,辺BC 上のBから 1m の点をQ とします。
Pに真一君が立ち、Qに和子さんが立って、それぞれシートを
見るとき、次の問に答えなさい。ただし、板の高さは真一君と
和子さんの身長よりも高く、板の厚さは考えません。
(1)真一君が見ることができないシートの部分の面積は何㎡
ですか。
(2)真一君も和子さんも、ともに見ることができないシートの
部分の面積は何㎡ ですか。
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解答
(1)真一君が見ることができない部分は下の図1の青い部分で
(三角形DEP-三角形PRS) + (三角形CFP-三角形PTU)
=(3×3÷2-1×2÷2) + (1×6÷2-1×1÷2)
=6㎡
です。
(2)真一君も和子さんも、ともに見ることができない部分は、
下の図2の黄色い部分になります。
まず、上の黄色い三角形について考えます。下の図3のように、
点QからABと平行な線を、点PからADと平行な線を引きます。
図3において、三角形QTV、三角形QXW、三角形QGHは相似で、
QV=2m、TV=1m、QW=3m、QH=6m なので、
XW=1.5m、HG=3m です。
よって、DG=2m、XP=2.5m です。
DG と XP が平行なので、三角形DGY と三角形PXY は相似で、
DG : XP = 2 : 2.5 = 4 : 5
より、 三角形DGY を底辺をDG としたときの高さは、AP を
4:5にわけて、4/3m です。
ゆえに、三角形DGY の面積は、2×4/3÷2=4/3㎡ です。
次に、図2の下の黄色い三角形について考えます。
下の図4のように、S からHQに垂線を下ろし、交点をZ とすると、
点Z は EP上にあることがわかります。
三角形QSZ と三角形QIH は相似で、QZ=4m、QH=6m、
SZ=1m なので、HI=1.5m とわかります。
よって、E I =0.5m で、E I :SZ=1:2 より、
三角形JSZ は、SZ を底辺としたときの高さが、HZ の2/3 で
4/3m となります。
ゆえに、求める三角形JSRの面積は、三角形JSZ から
三角形SRZを除けばよく、
1×4/3÷2 - 1×1÷2 = 1/6㎡
とわかります。
よって、真一君も和子さんも、ともに見ることができないシートの
部分の面積は、
三角形DGY + 三角形JSR = 4/3 + 1/6 = 1.5㎡
です。
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