平面図形の長さ 第29問 角の二等分線の定理 (浅野中学 受験問題 2013年(平成25年度) 算数)
問題 (浅野中学 受験問題 2013年 算数) 難易度★★★☆
下の図1のような三角形ABC があります。角A の二等分線と
辺BC との交点をD とし、また、頂点C を通り AD に平行な
直線を引き、この直線が辺BA の延長と交わる点を E とします。
このとき、次の問に答なさい。
(1)(BDの長さ):(DCの長さ)を最も簡単な整数の比で
表しなさい。
(2)下の図2のように AD 上に点F を角ABF と角DBF の
大きさが等しくなるようにとります。
(DF の長さ):(FA の長さ)を最も簡単な整数の比で
表しなさい。
(3)(三角形ABF の面積) : (三角形BCFの面積) : (三角形
CAFの面積)を最も簡単な整数の比で表しなさい。
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解答
(1)角の二等分線の定理(こちら参照)より、
BD : CD = AB : AC = 5 : 4 です。
<別解>
AD と EC が平行なので、角BAD = 角BEC (同位角)、
角DAC=角ACE (錯角)で、三角形ABD と三角形EBC は
相似です。
また、角BEC=角ECA より、三角形ACE は二等辺三角形で、
AC=AE=4cm とわかります。
よって、BD : CD = BA : AE = 5 : 4 です。
(2)(1)と同様に、角の二等分線の定理より、
DF : AF = BD : BA = 35/9 : 5 = 7 : 9
です。
<別解>
下の図3のように、点D から、FB と平行な線を引き、辺AB の
延長との交点を G とすると、
角G=角ABF(同位角)、角FBD=角BDG(錯角)となり、
三角形BGD は二等辺三角形 とわかり、
BD= BG = 35/9(cm)
となります。
次に、三角形ABF と三角形AGD が相似なので、
AF : FD = AB : BG = 5 : 35/9 = 9 : 7
とわかり、DF : FA = 7 : 9 です。
(3)AF : FD = 9 : 7 、BD : CD = 5 : 4
なので、比をそろえると、下の図4のように面積比を作ることが
できます。
さらに、BD : DC = 5 : 4 なので、三角形CDFの面積が
下の図5のように、28 と表すことができ、
(三角形ABF の面積) : (三角形BCFの面積) : (三角形
CAFの面積) = 45 : 63 : 36 = 5 : 7 : 4
となります。
浅野中学の他の問題は → こちら
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