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2013年6月25日 (火)

平面図形の長さ 第29問 角の二等分線の定理 (浅野中学 受験問題 2013年(平成25年度) 算数)

 

問題 (浅野中学 受験問題 2013年 算数) 難易度★★★☆

 

下の図1のような三角形ABC があります。角A の二等分線と

辺BC との交点をD とし、また、頂点C を通り AD に平行な

直線を引き、この直線が辺BA の延長と交わる点を E とします。

このとき、次の問に答なさい。

  Pic_3487q

(1)(BDの長さ):(DCの長さ)を最も簡単な整数の比で

   表しなさい。

(2)下の図2のように AD 上に点F を角ABF と角DBF の

   大きさが等しくなるようにとります。

  Pic_3488q

   (DF の長さ):(FA の長さ)を最も簡単な整数の比で

   表しなさい。

(3)(三角形ABF の面積) : (三角形BCFの面積) : (三角形

   CAFの面積)を最も簡単な整数の比で表しなさい。

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解答

 (1)角の二等分線の定理(こちら参照)より、

BD : CD = AB : AC = 5 : 4 です。

 

<別解>

  AD と EC が平行なので、角BAD = 角BEC (同位角)、

角DAC=角ACE (錯角)で、三角形ABD と三角形EBC は

相似です。

 

また、角BEC=角ECA より、三角形ACE は二等辺三角形で、

AC=AE=4cm とわかります。

 

よって、BD : CD = BA : AE = 5 : 4 です。

 

 (2)(1)と同様に、角の二等分線の定理より、

DF : AF = BD : BA = 35/9 : 5 = 7 : 9

です。

 

<別解>

 下の図3のように、点D から、FB と平行な線を引き、辺AB の

延長との交点を G とすると、

Pic_3489a

角G=角ABF(同位角)、角FBD=角BDG(錯角)となり、

三角形BGD は二等辺三角形 とわかり、

  BD= BG = 35/9(cm)

となります。

 

次に、三角形ABF と三角形AGD が相似なので、

  AF : FD = AB : BG = 5 : 35/9 = 9 : 7

とわかり、DF : FA = 7 : 9 です。

  

 (3)AF : FD = 9 : 7 、BD : CD = 5 : 4

なので、比をそろえると、下の図4のように面積比を作ることが

できます。

  Pic_3490a

さらに、BD : DC = 5 : 4 なので、三角形CDFの面積が

下の図5のように、28 と表すことができ、

  Pic_3491a

(三角形ABF の面積) : (三角形BCFの面積) : (三角形

CAFの面積) = 45 : 63 : 36 = 5 : 7 : 4 

となります。

 

 

 浅野中学の過去問題集は → こちら

 浅野中学の他の問題は → こちら

 

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