数の性質 第73問 既約分数 (灘中学 受験問題 2013年(平成25年度) 算数)
問題 (灘中学 受験問題 2013年 算数) 難易度★★★★
分母、分子がともに整数で、これ以上約分できない分数のうち、
0.5より大きく、0.51より小さいものをすべて考えます。
ただし、ちょうど 0.5 または 0.51 になる分数は除きます。
この中で、分母が100以下の分数は何個ありますか。
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解答
0.5=50/100、0.51=51/100 なので、
0.5より大きく、0.51より小さい分数は、下の式1のように
この2つの分数によって、はさまれます。
分数を□/△としたとき、△が偶数の場合、□=△÷2のとき、
この分数は0.5になります。0.5より分数を大きくするので、
(△÷2)+1/△ としますが、△が100より小さい場合、
この分数は下の式2のように、すべて51/100より大きく
なってしまいます。
例 : 26/50 など
よって、考えるのは、△が奇数の場合です。
△が奇数の場合、分数が0.5より大きくなるのは、
下の式3のように、△=□×2-1のときです。
例 : 4/7 など。しかし、4÷7=0.57・・・ となってしまう。
では、この分数が、下の式4のように、51/100より小さいのは
どんな場合か考えます。
(□は分母が100を超えない50以下です。)
□=50÷2=25のときで考えると、
□=25のとき、25/49=0.5102・・・
□=26のとき、26/51=0.509・・・
となるので、□が26以上のとき、0.5より大きく、0.51より小さく
なることがわかり、条件を満たす分数の個数は、
50-(26-1)=25個
と求められます。
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