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2013年5月10日 (金)

数の性質 第73問 既約分数 (灘中学 受験問題 2013年(平成25年度) 算数)

 

問題 (灘中学 受験問題 2013年 算数) 難易度★★★★

 

分母、分子がともに整数で、これ以上約分できない分数のうち、

0.5より大きく、0.51より小さいものをすべて考えます。

ただし、ちょうど 0.5 または 0.51 になる分数は除きます。

この中で、分母が100以下の分数は何個ありますか。

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解答

 0.5=50/100、0.51=51/100 なので、

0.5より大きく、0.51より小さい分数は、下の式1のように

この2つの分数によって、はさまれます。

         Pic_3424a_2

分数を□/△としたとき、△が偶数の場合、□=△÷2のとき、

この分数は0.5になります。0.5より分数を大きくするので、

(△÷2)+1/△ としますが、△が100より小さい場合、

この分数は下の式2のように、すべて51/100より大きく

なってしまいます。

         Pic_3425a

例 : 26/50 など

 

よって、考えるのは、△が奇数の場合です。

 

△が奇数の場合、分数が0.5より大きくなるのは、

下の式3のように、△=□×2-1のときです。

         Pic_3426a

例 : 4/7 など。しかし、4÷7=0.57・・・ となってしまう。 

 

では、この分数が、下の式4のように、51/100より小さいのは

どんな場合か考えます。

(□は分母が100を超えない50以下です。)

         Pic_3427a

□=50÷2=25のときで考えると、

   □=25のとき、25/49=0.5102・・・

   □=26のとき、26/51=0.509・・・

となるので、□が26以上のとき、0.5より大きく、0.51より小さく

なることがわかり、条件を満たす分数の個数は、

       50-(26-1)=25個

と求められます。

 

 

 灘中学の過去問題集は → こちら

 灘中学の他の問題は → こちら

 

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