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2013年4月 5日 (金)

点の移動 第39問 (豊島岡女子学園中学 受験問題 2013年(平成25年度) 算数)

 

問題 (豊島岡女子学園中学 受験問題 2013年 算数)

     難易度★★★★

 

下の図1のように、1辺が 60cmの正方形ABCD があり、

対角線AC とBD の交点を O とします。また、AO,BO,

CO,DO のそれぞれのまん中の点をE,F,G,H とします。

        Pic_3394q

点P と点Qは頂点Aを同時に出発し、点P は辺AB と辺BC

の上を通って頂点C まで進み、点Q は辺AD の上を通って

頂点D まで進みます。点P の速さは毎秒4cm、点Qの速さ

は毎秒2cmです。下の図2のように点P と点Q を結ぶ

とき、次の問に答えなさい。

       Pic_3395q

(1)直線PQが点E を通るのは出発してから何秒後ですか。

(2)直線PQが正方形EFGH の面積を2等分するのは

   出発してから何秒後ですか。

(3)3つの点 A,P,Q を結んで三角形APQ を作ります。

   この三角形APQ と正方形EFGH の重なった部分が

   下の図3のように、六角形となる場合があります。

   重なった部分がはじめて六角形になるのは、出発して

   何秒を超えたときですか。

        Pic_3396q

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解答 

 (1)正方形EFGHの1辺の長さは、正方形ABCDの1辺の

長さの半分で、30cmです。

 

P とQの移動速度の比が、2 : 1 なので、直線PQが点E を

通るとき、AP : AQ = 2 : 1 となります。

 

下の図4のように、直線PQ が点E を通るとき、

       Pic_3397a

EM=EN=15cm、三角形APQ と三角形MEQ が相似なので、

MQ=7.5cm より、AQ=22.5cm とわかります。

 

この位置に点Qがくるのは、22.5÷2=11.25秒後 です。

 

 (2)まず、正方形の面積を2等分する直線がどういう直線か

というと、下の図5の線は、すべて正方形の面積を2等分して

いて、

          Pic_3398a

これらの線はすべて、対角線の交点O を通ります。

 

よって、直線PQが正方形EFGH の面積を2等分するとき、

そのときの直線PQも点O を通ります。

 

点Pが頂点B にきたとき、下の図6のように、直線PQ は

辺EFのまん中の点R を通ります。

      Pic_3399a

点P が頂点C,点Qが頂点D に移動すると、点RはCDのまん中の

点Sに移動します。この際かかる時間は、60÷4=15秒です。

 

点Rの移動速度は、45cmを15秒で移動するので、毎秒3cmで、

ROの長さが15cmなので、点Rが点Oに移動するのに

   15÷3=5秒

かかります。

 

よって、直線PQが正方形EFGHの面積を2等分するのは、

出発してから、15+5=20秒後 です。

 

 (3)初めて六角形になるのは、直線PQが点Hを過ぎてからです。

直線PQが点Hと交わるのは、下の図7のようになっているときで、

      Pic_3400a

このとき、図7の三角形TQD と三角形THU が相似で、

QD:PC=1:2 より、TD=DC=60cm とわかり、

HU=DU=15cm なので、

    HU : UT = QD : DT 

  → 15 : 15+60 = QD : 60 

より、QD = 12cm とわかります。

 

点Qは、頂点Aから頂点Dまで、30秒かけて移動し、

QD=12cm移動するのに、12÷2=6秒かかるので、

図7の状態になるのは、30-6=24秒後です。

 

ゆえに、出発して24秒を超えると六角形ができます。

 

 

 豊島岡女子学園中学の過去問題集は → こちら

 豊島岡女子学園中学の他の問題は → こちら

 

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