点の移動 第39問 (豊島岡女子学園中学 受験問題 2013年(平成25年度) 算数)
問題 (豊島岡女子学園中学 受験問題 2013年 算数)
難易度★★★★
下の図1のように、1辺が 60cmの正方形ABCD があり、
対角線AC とBD の交点を O とします。また、AO,BO,
CO,DO のそれぞれのまん中の点をE,F,G,H とします。
点P と点Qは頂点Aを同時に出発し、点P は辺AB と辺BC
の上を通って頂点C まで進み、点Q は辺AD の上を通って
頂点D まで進みます。点P の速さは毎秒4cm、点Qの速さ
は毎秒2cmです。下の図2のように点P と点Q を結ぶ
とき、次の問に答えなさい。
(1)直線PQが点E を通るのは出発してから何秒後ですか。
(2)直線PQが正方形EFGH の面積を2等分するのは
出発してから何秒後ですか。
(3)3つの点 A,P,Q を結んで三角形APQ を作ります。
この三角形APQ と正方形EFGH の重なった部分が
下の図3のように、六角形となる場合があります。
重なった部分がはじめて六角形になるのは、出発して
何秒を超えたときですか。
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解答
(1)正方形EFGHの1辺の長さは、正方形ABCDの1辺の
長さの半分で、30cmです。
P とQの移動速度の比が、2 : 1 なので、直線PQが点E を
通るとき、AP : AQ = 2 : 1 となります。
下の図4のように、直線PQ が点E を通るとき、
EM=EN=15cm、三角形APQ と三角形MEQ が相似なので、
MQ=7.5cm より、AQ=22.5cm とわかります。
この位置に点Qがくるのは、22.5÷2=11.25秒後 です。
(2)まず、正方形の面積を2等分する直線がどういう直線か
というと、下の図5の線は、すべて正方形の面積を2等分して
いて、
これらの線はすべて、対角線の交点O を通ります。
よって、直線PQが正方形EFGH の面積を2等分するとき、
そのときの直線PQも点O を通ります。
点Pが頂点B にきたとき、下の図6のように、直線PQ は
辺EFのまん中の点R を通ります。
点P が頂点C,点Qが頂点D に移動すると、点RはCDのまん中の
点Sに移動します。この際かかる時間は、60÷4=15秒です。
点Rの移動速度は、45cmを15秒で移動するので、毎秒3cmで、
ROの長さが15cmなので、点Rが点Oに移動するのに
15÷3=5秒
かかります。
よって、直線PQが正方形EFGHの面積を2等分するのは、
出発してから、15+5=20秒後 です。
(3)初めて六角形になるのは、直線PQが点Hを過ぎてからです。
直線PQが点Hと交わるのは、下の図7のようになっているときで、
このとき、図7の三角形TQD と三角形THU が相似で、
QD:PC=1:2 より、TD=DC=60cm とわかり、
HU=DU=15cm なので、
HU : UT = QD : DT
→ 15 : 15+60 = QD : 60
より、QD = 12cm とわかります。
点Qは、頂点Aから頂点Dまで、30秒かけて移動し、
QD=12cm移動するのに、12÷2=6秒かかるので、
図7の状態になるのは、30-6=24秒後です。
ゆえに、出発して24秒を超えると六角形ができます。
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