規則性の問題 数の並び 第57問 (巣鴨中学 入試問題 2012年(平成24年度) 算数)
問題 (巣鴨中学 入試問題 2012年 算数) 難易度★★
ある規則に従って、数が次のように並んでいます。
1,3,7,15,31,63,・・・
この規則は次の通りです。
(ア)1番目の数は1です。
(イ)2番目の数は、1番目の数の1を2倍して1を加えます。
1×2+1=3
(ウ)3番目の数は、2番目の数の3を2倍して1を加えます。
3×2+1=7
(エ)このように、1つ前の数を2倍して1を加えた数を次の数
とします。
このとき、次の問に答えなさい。
(1)10番目の数を答えなさい。
(2)1番目の数と10番目の数の和の約数の個数は全部で
何個ですか。
(3)1番目の数から10番目の数までの10個の数の和を
求めなさい。
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解答
(1)この数の並びには、規則があります。それを見つけることが
まず第一にすることです。
【規則1】
増える量に注目すると、2,4,8,16,32,・・・,と増え、
どんどん2倍になっていることがわかります。このことから、
10番目の数は、
1+2+4+8+16+32+64+128+256+512=1023
と求められます。
【規則2】
数自体に注目すると、並んでいる数は、
2-1、4-1、8-1、16-1、32-1、64-1、・・・、
となっているので、10番目の数は、
2×2×2×2×2×2×2×2×2×2-1=1024-1=1023
と求められます。
(2)1番目の数と10番目の数の和=1024 で、
1024を素因数分解すると、2を10個かけたものになります。
よって、1024の約数の個数は、
1,2,2×2,2×2×2,2×2×2×2,・・・,1024
までの 11個 となります。
(3)地道に足していくと、
1+3+7+15+31+63+127+255+511+1023
=57+190+766+1023
=1080+956
=2036 となります。
【別解】
等比数列の和の求め方を利用した解き方を紹介します。
1,3,7,15,31,63,・・・
の数の並びは、
2-1、4-1、8-1、16-1、32-1、64-1、・・・1024-1
となっているので、この和は、
(2+4+8+16+32+64+・・・+1024)-10
となります。
2+4+8+16+32+64+・・・+1024=□ とすると、
□×2=4+8+16+32+64+・・・+1024+2048
となります。下の式から上の式を引き算すると、間が全て消えて
□=2048-2=2046
ということがわかります。
よって、1番目から10番目までの数の和は、
2046-10=2036
と求められます。
小学生が解く場合は、地道に足していった方が速いでしょう。
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