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2013年1月 9日 (水)

規則性の問題 数の並び 第57問 (巣鴨中学 入試問題 2012年(平成24年度) 算数)

 

問題 (巣鴨中学 入試問題 2012年 算数) 難易度★★

 ある規則に従って、数が次のように並んでいます。

    1,3,7,15,31,63,・・・

この規則は次の通りです。

 (ア)1番目の数は1です。

 (イ)2番目の数は、1番目の数の1を2倍して1を加えます。

    1×2+1=3

 (ウ)3番目の数は、2番目の数の3を2倍して1を加えます。

    3×2+1=7

 (エ)このように、1つ前の数を2倍して1を加えた数を次の数

    とします。

このとき、次の問に答えなさい。

 

(1)10番目の数を答えなさい。

(2)1番目の数と10番目の数の和の約数の個数は全部で

   何個ですか。

(3)1番目の数から10番目の数までの10個の数の和を

   求めなさい。

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---------------------------------------------

解答

 (1)この数の並びには、規則があります。それを見つけることが

まず第一にすることです。

 

【規則1】

増える量に注目すると、2,4,8,16,32,・・・,と増え、

どんどん2倍になっていることがわかります。このことから、

10番目の数は、

  1+2+4+8+16+32+64+128+256+512=1023

と求められます。

 

【規則2】

 数自体に注目すると、並んでいる数は、

    2-1、4-1、8-1、16-1、32-1、64-1、・・・、

となっているので、10番目の数は、

2×2×2×2×2×2×2×2×2×2-1=1024-1=1023

と求められます。

 

 (2)1番目の数と10番目の数の和=1024 で、

1024を素因数分解すると、2を10個かけたものになります。

よって、1024の約数の個数は、

 1,2,2×2,2×2×2,2×2×2×2,・・・,1024

までの 11個 となります。

 

 (3)地道に足していくと、

  1+3+7+15+31+63+127+255+511+1023

=57+190+766+1023

=1080+956

2036 となります。

 

【別解】

等比数列の和の求め方を利用した解き方を紹介します。

  1,3,7,15,31,63,・・・

の数の並びは、

 2-1、4-1、8-1、16-1、32-1、64-1、・・・1024-1

となっているので、この和は、

 (2+4+8+16+32+64+・・・+1024)-10

となります。

   2+4+8+16+32+64+・・・+1024=□ とすると、

□×2=4+8+16+32+64+・・・+1024+2048

となります。下の式から上の式を引き算すると、間が全て消えて

   □=2048-2=2046

ということがわかります。

 

よって、1番目から10番目までの数の和は、

  2046-10=2036

と求められます。

 

小学生が解く場合は、地道に足していった方が速いでしょう。

 

 

 巣鴨中学の過去問題集は → こちら

 巣鴨中学の他の問題は → こちら

 

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