立体図形の切り口 第49問 (高槻中学 入試問題 2011年(平成23年度) 算数)
問題 (高槻中学 入試問題 2011年 算数) 難易度★★★★
1辺が6cmの立方体を横に2つ並べて直方体を作りました。
(1)上の図1のように、この立体を長方形PQRSで2つに分け
ました。点X は辺PQとBHとの交点です。BX=1cmで、点Hを
含む立体の体積が残りの立体の体積の2倍になっているとき、
PBの長さは何cmですか。
次に、下の図2のように直方体をひし形PQRSで2つに分け
ました。
(2)BX=2cmとします。点Xは辺PQとBHの交点、点Wは
辺PSとBE の交点です。
(ア)RKの長さはPBの長さの何倍ですか。
(イ)点Hを含む立体の体積が残りの立体の体積の2倍
になっているとき、PBの長さは何cmですか。
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解答
(1)点Hを含む立体の体積が残りの立体の体積の2倍に
なっているので、下の図3の台形APQGの面積が台形CPQI の
面積の2倍になっているということです。
長方形ACIGの面積は、6×6×2=72c㎡ より、
台形APQGから、72÷3=24c㎡(=6×4)を除くと、
下の図3のように
CM=12-4=8cm で、CMのまん中の点をT、TからGIに
垂線を下ろし、交点をU、TUとPQの交点をV とすると、
下の図5のように、TV=VU=3cmになります。
BT=2cmで、三角形PBX と三角形PTV が相似で、
相似比が 1 : 3 なので、PB=1cm とわかります。
(2)(ア)四角形PQRSがひし形なので、三角形PQS は
二等辺三角形で、SE=QHです。下の図6のように
面AGLFと平行な面SMQNで直方体を切ると、PSとQRが平行
なので、角PSM=角RQNで、三角形PSMと三角形RQNが合同
なことから、PM=NR です。
三角形PBX と三角形QHX が相似で、相似比は
BX : XH = 2cm : 4cm = 1 : 2 で、
PB : HQ = 1 : 2 となるので、PB : PM(=NR)=1:3
ということから、PB : RK = 1 : 2+3 = 1 : 5 です。
よって、RKの長さはPBの長さの5倍です。
(2)(イ)図6で、四角すいP-SMQN と四角すいR-SMQN が
合同なので、Hを含む方の立体の体積は、四角柱SMQN-FAGL
の体積に等しくなり、これが直方体の体積の2/3なので、
FSの長さ = 12 × 2/3 = 8cm
とわかり、ESの長さ=8-6=2cmで、PB : HQ = 1 : 2 より、
PB=2÷2=1cm
と求められます。
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