べん図を使いこなそう 第11問 (灘中学 入試問題 2011年(平成23年度) 算数)
問題 (灘中学 入試問題 2011年 算数) 難易度★★★★
3ケタの整数で、次のものはそれぞれ何個ありますか。
(1)3で割り切れるが111で割り切れないもの
(2)2と11の少なくともどちらかで割り切れるもの
(3)2と11の少なくともどちらかで割り切れるもののうち、
3で割り切れるが111では割り切れないもの
---------------------------------------------
---------------------------------------------
解答
(1)111は3の倍数なので、3ケタの整数のうち
3の倍数の個数 から 111の倍数の個数を除けば、
3で割り切れるが111で割り切れないものの個数になります。
3ケタで3の倍数は、102(3×34)~999(3×333)まで
333-33=300個
あります。
3ケタで111の倍数は、9個あります。
よって、3ケタの整数で、3で割り切れるが111で割り切れない
ものは、
300-9=291個
です。
(2)2と11の少なくともどちらかで割り切れるものの個数は、
2の倍数の個数と、11の倍数の個数の合計から、
2と11の最小公倍数の22の倍数の個数を除けばよいです。
3ケタの整数で、2の倍数は、100(2×50)~998(2×499)
までの、499-49=450個 です。
3ケタの整数で、11の倍数は、110(11×10)~990(11×90)
までの、90-9=81個 です。
3ケタの整数で、22の倍数は、110(22×5)~990(22×45)
までの、45-4=41個 です。
よって、3ケタの整数で、2と11の少なくともどちらかで割り切れる
ものは、
(450+81)-41=490個
です。
(3)2と11の少なくともどちらかで割り切れるものは、
下の図1の赤い部分で、そのうち、3で割り切れるものは
赤い部分と青線で囲まれた部分の重なったところです。
この部分は、図1のように、①、②、③の3つの部分に
分けて考えることができます。
そのうち、①と②の個数の合計は、3ケタの整数のうち、
2と3の両方で割り切れる、6の倍数の個数を表していて、
102(6×17)~996(6×166)までの、166-16=150個
です。
③の個数は、
②と③の個数の合計 : 3と11の両方で割り切れる33の倍数
から、
②の個数 : 2と3と11で割り切れる66の倍数の個数
を除いたもので、
132(33×4)~990(33×30) までの30-3=27個
から、
132(66×2)~990(66×15)までの15-1=14個
を除いて、27-14=13個 です。
よって、①、②、③の合計の個数は、150+13=163個 です。
これら163個のうち、111では割り切れないものの個数は、
3ケタの整数には、111と11で共に割り切れるものがなく、
111は3の倍数なので、下の図2のような【べん図】を描くことが
でき、
図1の①の部分が図2の④と⑤に分けられ、163個から
⑤の部分の個数を除けば求められます。
⑤の部分は、2でも111でも割り切れるものの個数なので、
222の倍数=222~888までの4個
です。
ゆえに、2と11の少なくともどちらかで割り切れるもののうち、
3で割り切れるが111では割り切れないものの個数は、
163-4=159個
となります。
灘中学の他の問題は → こちら
| 固定リンク
« 食塩水の濃度 第20問 (淑徳与野中学 受験問題 2010年(平成22年度) 理科) | トップページ | 計算問題 第87問 (約束記号) (暁星中学 入試算数問題 2010年(平成22年度) 算数) »
コメント