場合の数 並べ方 第60問 (桐光学園中学 受験算数問題 2011年(平成23年度) 算数)
問題 (桐光学園中学 受験算数問題 2011年 算数)
難易度★★★★
的に球を当てると球の当たった的が落ちるゲームがあります。
意図でつながっている的は、その上にある的に球が当たると
上の的といっしょに落ちる仕掛けになっています。ただし、球は
必ず1つの的に当たることとします。たとえば、下の図1では、
すべての的を落とす方法は、A,B の順に当てる方法と、Bに
当てる方法の2通りがあります。このとき、次の問に答えなさい。
(1)図2では、すべての的を落とす方法は何通りありますか。
(2)図3では、すべての的を落とす方法は何通りありますか。
(3)図4では、すべての的を落とす方法は何通りありますか。
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解答
(1)図2の場合、1回ですべての的を落とす方法は、
Cに球を当てればよいです。
次に、2回ですべての的を落とす方法は、
B → C の順に球を当てる
A → C の順に球を当てる
の2通りがあります。
最後に、3回ですべての的を落とす方法は、
A → B → C の順に球を当てる
ということになります。
よって、図2の場合、すべての的を落とす方法は、
1+2+1=4通り
となります。
(2)4個の的があるので、最大で4回、球を当てることになります。
図3の場合、左にあるAの的をどのように落とすかがポイントと
なります。
右の3つの的を落とす方法は、(1)で調べた通りです。
そこに、左のAの的の落とし方を加えて調べると、
2回ですべての的を落とす方法は、
A → D の順に球を当てる
D → A の順に球を当てる
の2通りがあります。
3回ですべての的を落とす方法は、
(1)より、B → D 、C → D の2通りの順番のどこに A が
入るかを考えて、1番目、2番目、3番目 の3通りがそれぞれ
あります。
A → B → D 、 B → A → D 、 B → D → A
A → C → D 、 C → A → D 、 C → D → A
の、3×2=6通りがあります。
4回ですべての的を落とす方法は、
(1)の B → C → D の順のどこにAが入るかで、
1番目、2番目、3番目、4番目の4通りが考えられます。
以上より、図3の場合、すべての的を落とす方法は、
2+6+4=12通り
となります。
(3)5個の的があるので、最大5回、球を当てる場合があり、
最小で2回、球を当てればすべての球が落ちます。
2回ですべての球を落とすには、
B → E または E → B
に当てる2通りの場合があります。
3回ですべての球を落とすには、次のような球の当て方があり、
【A,B,E】に当てる場合 : A→B→E、A→E→B、E→A→B
【B,C,E】に当てる場合 : B→C→E、C→B→E、C→E→B
【B,D,E】に当てる場合 : B→D→E、D→B→E、D→E→B
の9通りの球を当てる順番が考えられます。
4回ですべての球を落とすには、
【A,B,C,E】に当てる場合
【A,B,D,E】に当てる場合
【B,C,D,E】に当てる場合
の3通りの球の当て方があり、球を当てる順番は
【A,B,C,E】に当てる場合
A→B→C→E、A→C→B→E、A→C→E→B、
C→E→A→B、C→A→B→E、C→A→E→B
【A,B,D,E】に当てる場合
→ 【A,B,C,E】の場合と同様に6通り
【B,C,D,E】に当てる場合
C→D→E の順番のどこにBを入れるかで、4通り
以上より、4回ですべての球を落とすには、6+6+4=16通り
の球を落とす順番が考えられます。
5回ですべての球を落とすには、下から順に球を当てるので、
B→A→C→D→E、
B→C→A→D→E、B→C→D→A→E、B→C→D→E→A
C→D→E→B→A、C→D→B→A→E、C→D→B→E→A
C→B→A→D→E、C→B→D→A→E、C→B→D→E→A
の10通りの球を落とす順番が考えられます。
以上より、図4の的をすべて落とす方法は、
2+9+16+10=37通り
となります。
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