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2012年10月 5日 (金)

場合の数 並べ方 第60問 (桐光学園中学 受験算数問題 2011年(平成23年度) 算数)

 

問題 (桐光学園中学 受験算数問題 2011年 算数) 

     難易度★★★★

 

的に球を当てると球の当たった的が落ちるゲームがあります。

意図でつながっている的は、その上にある的に球が当たると

上の的といっしょに落ちる仕掛けになっています。ただし、球は

必ず1つの的に当たることとします。たとえば、下の図1では、

すべての的を落とす方法は、A,B の順に当てる方法と、Bに

当てる方法の2通りがあります。このとき、次の問に答えなさい。

Pic_3106q

(1)図2では、すべての的を落とす方法は何通りありますか。

(2)図3では、すべての的を落とす方法は何通りありますか。

(3)図4では、すべての的を落とす方法は何通りありますか。

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解答

 (1)図2の場合、1回ですべての的を落とす方法は、

Cに球を当てればよいです。

 

次に、2回ですべての的を落とす方法は、

 B → C の順に球を当てる

 A → C の順に球を当てる

の2通りがあります。

 

最後に、3回ですべての的を落とす方法は、

 A → B → C の順に球を当てる

ということになります。

 

よって、図2の場合、すべての的を落とす方法は、

 1+2+1=4通り

となります。

 

 (2)4個の的があるので、最大で4回、球を当てることになります。

図3の場合、左にあるAの的をどのように落とすかがポイントと

なります。

 

右の3つの的を落とす方法は、(1)で調べた通りです。

そこに、左のAの的の落とし方を加えて調べると、

 

2回ですべての的を落とす方法は、

 A → D の順に球を当てる

 D → A の順に球を当てる

の2通りがあります。

 

3回ですべての的を落とす方法は、

 (1)より、B → D 、C → D の2通りの順番のどこに A が

 入るかを考えて、1番目、2番目、3番目 の3通りがそれぞれ

 あります。

 A → B → D 、 B → A → D 、 B → D → A

 A → C → D 、 C → A → D 、 C → D → A

の、3×2=6通りがあります。

 

4回ですべての的を落とす方法は、

 (1)の B → C → D の順のどこにAが入るかで、

1番目、2番目、3番目、4番目の4通りが考えられます。

 

以上より、図3の場合、すべての的を落とす方法は、

 2+6+4=12通り

となります。

 

 (3)5個の的があるので、最大5回、球を当てる場合があり、

最小で2回、球を当てればすべての球が落ちます。

 

2回ですべての球を落とすには、

 B → E または E → B 

に当てる2通りの場合があります。

 

3回ですべての球を落とすには、次のような球の当て方があり、

 【A,B,E】に当てる場合 : A→B→E、A→E→B、E→A→B

 【B,C,E】に当てる場合 : B→C→E、C→B→E、C→E→B

 【B,D,E】に当てる場合 : B→D→E、D→B→E、D→E→B

の9通りの球を当てる順番が考えられます。

 

4回ですべての球を落とすには、

 【A,B,C,E】に当てる場合

 【A,B,D,E】に当てる場合

 【B,C,D,E】に当てる場合

の3通りの球の当て方があり、球を当てる順番は

 【A,B,C,E】に当てる場合

A→B→C→E、A→C→B→E、A→C→E→B、

C→E→A→B、C→A→B→E、C→A→E→B

 【A,B,D,E】に当てる場合 

  → 【A,B,C,E】の場合と同様に6通り

 【B,C,D,E】に当てる場合

C→D→E の順番のどこにBを入れるかで、4通り

 

以上より、4回ですべての球を落とすには、6+6+4=16通り

の球を落とす順番が考えられます。

 

5回ですべての球を落とすには、下から順に球を当てるので、

B→A→C→D→E、

B→C→A→D→E、B→C→D→A→E、B→C→D→E→A

C→D→E→B→A、C→D→B→A→E、C→D→B→E→A

C→B→A→D→E、C→B→D→A→E、C→B→D→E→A

の10通りの球を落とす順番が考えられます。

 

以上より、図4の的をすべて落とす方法は、

 2+9+16+10=37通り

となります。

 

 

 桐光学園中学の過去問題集は → こちら

 桐光学園中学の他の問題は → こちら

 

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