魔方陣 第9問 (横浜雙葉中学 受験問題 2009年(平成21年度) 算数)
問題 (横浜雙葉中学 受験問題 2009年 算数) 難易度★★★
下の図1のように、それぞれの三角形の頂点に置いた数字の
和が円の中に現れるような仕組みがあります。このとき、次の
問に答えなさい。
(1) 1から9の中から異なる6つの整数を選んで、それぞれの
頂点に置いたところ、下の図2のようになりました。
① アとオを比べると、どちらがどれだけ大きいですか。
② アからカまでの6つの数の和はいくつですか。
③ カに当てはまる数が2のとき、アに当てはまる数を
答えなさい。
(2)1から9の中から異なる6つの整数を選んで、それぞれの
頂点に置いたところ、下の図3のようになりました。
① アとエとカ の3つの数の和はいくつですか。
② アからカ にあてはまる数の組は2組あります。
その2組を答えなさい。
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解答
(1)①ア+イ+ウ=18 、 イ+ウ+オ=16 なので、
アとオでは、アの方が2大きいことがわかります。
(1)②ア+イ+ウ=18 、 イ+ウ+オ=16 、
イ+エ+オ=9 、 ウ+オ+カ=15
これらをすべて加えると、
(ア+イ+ウ+エ+オ+カ)+(イ+ウ+オ)×2=58
となるので、
ア+イ+ウ+エ+オ+カ=58-32=26
です。
(1)③ イ+ウ+オ=16 、 ウ+オ+カ=15
なので、イ は カ より1大きく、3 です。
ここで、イ-エ-オ の三角形に注目すると、和の9を
3を含む異なる3つの整数で表すと、
(1,3,5)、(2,3,4)
の2通りが考えられますが、カ=2 なので、2を含まない
(1,3,5)が、イ、エ、オには、入り、
オ=1または5です。
オ=1のとき、ア=3 となり、イと同じになるので不適です。
オ=5のとき、ア=7 となり、ウ=8、エ=1となり、すべて
異なる整数となります。
よって、ア=7 です。
(2)① (1)の②と同じ要領で、すべての文字の和を求めると、
(ア+イ+ウ+エ+オ+カ)+(イ+ウ+オ)×2=54 なので、
ア+イ+ウ+エ+オ+カ=54-30=24 です。
よって、ア+エ+カ=24-(イ+ウ+オ)=9 です。
(2)② ア-イ-ウ の三角形に注目すると、和の9を
異なる3つの整数で表すと、
(1,2,6)、(1,3,5)、(2,3,4)
の3通りがあります。
さらに、ア+エ+カ=9 なので、
(ア、イ、ウ)、(ア、エ、カ)=(1,2,6)、(1,3,5)、(2,3,4)
のどれかになります。
【ア】が共通していることから、ア=1または2または3
となります。
イ は カ より 2 大きく、エ は ウより 2 大きいことから
ア=1 では、この条件を満たせません。
(イ、ウ)=(2,6)または(6,2)または (3,5)または (5,3)
(エ、カ)=(5,3)または(3,5)または (6,2)または (2,6)
となり、差が2になることがないので。
ア=2 のとき、イ=カ+2、エ=ウ+2 を満たすのは、
(ア、イ、ウ)=(2,6,1) (ア、エ、カ)=(2,3,4)
(ア、イ、ウ)=(2,3,4) (ア、エ、カ)=(2,6,1)
の2通りがあります。このとき、オ=8 になります。
問題文によると、答えは2組なのですが、念のため
ア=3 のときも調べると、イ=カ+2、エ=ウ+2 を満たすものは
ありません。
よって、(ア、イ、ウ、エ、オ、カ)は、
(2,6,1,3,8,4) と (2,3,4,6,8,1)
の2組になります。
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