グラフを読む 第19問 (豊島岡女子学園中学 受験問題 2012年(平成24年度) 算数)
問題 (豊島岡女子学園中学 受験問題 2012年 算数)
難易度★★★
下の図1のように、240cmはなれた2点A,Bがまっすぐな線で
結ばれています。この線の上を動く2つの点P,Qがあり、点Pは
点Aから点Bにむかって、点Qは点Bから点Aに向かって一定の
速さで同時に進み始めます。
点Pは点Bに向かって進み続けますが、点Qは点Pと重なる
と同時に向きを反対に変えて、それまでと同じ速さで進み、点Bに
着いたときにも向きを反対に変えて、同じ速さで進むということを
くり返します。ただし、点Qの速さは点Pの速さよりも速いものと
します。また、下の図2は点Pと点Qが進み始めてからの時間と、
点Pと点Qの間のキョリの関係を表したものです。このとき、
次の問に答えなさい。
(1)点Qの速さは秒速何cmですか。
(2)点Pと点Qが3回目に重なるのは、2点が出発してから
何秒後ですか。
(3)点Pと点Qの間のキョリが10cmになることは全部で何回
ありますか。
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解答
(1)グラフから、8秒後に点P,点Qは重なり、16秒後に
点Qは点Bに戻ったことがわかります。
そこでまず、点Pは、16秒で 240-120=120cm
進むので、毎秒 120÷16=7.5cm の速さとわかります。
次に、8秒で点Pと点Qは重なるので、点Pと点Qは、
1秒ごとに、 240÷8=30cmずつ近づきます。
点Pは毎秒7.5cmなので、点Qは、
毎秒 30-7.5=22.5cm
ということになります。
(2)グラフより、下の図3のように
赤い部分、黄色い部分、青い部分は相似で、
時間経過と共に相似比 2:1 となっていきます。
時間を計算していくと、赤い部分は16秒間、黄色い部分は8秒間、
青い部分は4秒間で、点Pと点Qが重なるのは、その中間の時間
なので、3回目に点Pと点Qが重なるのは、26秒後 です。
(3)点Pと点Qの間のキョリが10cmになるのは、たとえば
下の図4の赤い部分では、
2点が重なる前後に2回あります。
点Qが点Bに戻ったときを図4のように太線で結びます。
この線の高さが10cmより低くなると、2点の間のキョリは
10cmより短くなります。
点Qが点Bに戻ったとき、点Pが点Bから10cm以上
はなれているのは、
240÷2=120cm
120÷2=60cm
60÷2=30cm
30÷2=15cm
15÷2=7.5cm
4回あり、
240 → 2回 → 120 → 2回 → 60 → 2回
→ 30 → 2回 → 15 → 1回 → 7.5
点Pと点Qの間のキョリが10cmになるのは、
2×4+1=9回 です。
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