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2012年6月11日 (月)

グラフを読む 第19問 (豊島岡女子学園中学 受験問題 2012年(平成24年度) 算数)

 

問題 (豊島岡女子学園中学 受験問題 2012年 算数)

     難易度★★★

 

下の図1のように、240cmはなれた2点A,Bがまっすぐな線で

結ばれています。この線の上を動く2つの点P,Qがあり、点Pは

点Aから点Bにむかって、点Qは点Bから点Aに向かって一定の

速さで同時に進み始めます。

     Pic_2949q

点Pは点Bに向かって進み続けますが、点Qは点Pと重なる

と同時に向きを反対に変えて、それまでと同じ速さで進み、点Bに

着いたときにも向きを反対に変えて、同じ速さで進むということを

くり返します。ただし、点Qの速さは点Pの速さよりも速いものと

します。また、下の図2は点Pと点Qが進み始めてからの時間と、

点Pと点Qの間のキョリの関係を表したものです。このとき、

次の問に答えなさい。

Pic_2950q

(1)点Qの速さは秒速何cmですか。

(2)点Pと点Qが3回目に重なるのは、2点が出発してから

   何秒後ですか。

(3)点Pと点Qの間のキョリが10cmになることは全部で何回

   ありますか。

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解答

 (1)グラフから、8秒後に点P,点Qは重なり、16秒後に

点Qは点Bに戻ったことがわかります。

 

そこでまず、点Pは、16秒で 240-120=120cm

進むので、毎秒 120÷16=7.5cm の速さとわかります。

 

次に、8秒で点Pと点Qは重なるので、点Pと点Qは、

1秒ごとに、 240÷8=30cmずつ近づきます。

点Pは毎秒7.5cmなので、点Qは、

    毎秒 30-7.5=22.5cm

ということになります。

 

 (2)グラフより、下の図3のように

Pic_2951a_2

赤い部分、黄色い部分、青い部分は相似で、

時間経過と共に相似比 2:1 となっていきます。

時間を計算していくと、赤い部分は16秒間、黄色い部分は8秒間、

青い部分は4秒間で、点Pと点Qが重なるのは、その中間の時間

なので、3回目に点Pと点Qが重なるのは、26秒後 です。

 

 (3)点Pと点Qの間のキョリが10cmになるのは、たとえば

下の図4の赤い部分では、

Pic_2952a

2点が重なる前後に2回あります。

 

点Qが点Bに戻ったときを図4のように太線で結びます。

この線の高さが10cmより低くなると、2点の間のキョリは

10cmより短くなります。

 

点Qが点Bに戻ったとき、点Pが点Bから10cm以上

はなれているのは、

 240÷2=120cm

 120÷2=60cm

 60÷2=30cm

 30÷2=15cm

 15÷2=7.5cm

4回あり、

  240 → 2回 → 120 → 2回 → 60 → 2回 

→ 30 → 2回 → 15 → 1回 → 7.5

点Pと点Qの間のキョリが10cmになるのは、

 2×4+1=9回 です。

 

 

 豊島岡女子学園中学の過去問題集は → こちら

 豊島岡女子学園中学の他の問題は → こちら

 

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