規則性の問題 n進法 第10問 (広島大学附属福山中学 2009年(平成21年度) 入試問題 算数)
問題 (広島大学附属福山中学 2009年 入試問題 算数)
難易度★★★★
カードがたくさんあり、それぞれに1から順番に1つずつ整数が
書かれています。この中から「3」と「7」が書かれたカードを除いて
いきます。たとえば、20枚のカードがあったとき、書かれている
整数は1から20までで、この中から「3」、「7」、「13」、「17」を
除くので、残るカードは16枚となります。このとき、次の問に
答えなさい。
(1)1から100までの整数が書かれたカード100枚から、
「3」と「7」の書かれたカードをすべて除くと、何枚残りますか。
(2)1からAまでの整数が書かれたカードA枚から、「3」と「7」の
書かれたカードをすべて除くと、400枚のカードが残りました。
最初にあったカードの枚数Aを求めなさい。
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解答
(1)下の図のように、緑の部分が「3」と「7」を含む整数です。
100を「00」として、「00」から「99」までのうち、「3」と「7」を
含まない整数は、十の位、一の位が共に8通りあるので、
8×8=64個 となり、残るカードは64枚です。
(2)「0」、「1」、「2」、「4」、「5」、「6」、「8」、「9」の8枚で
整数を表すという、『8進法』の問題です。
(8個の数字しか用いていないので)
(1)では、『8進法』の100を『10進法』に直すと、
8×8×1+0+0=64 となります。
(2)では、『8進法』のAを『10進法』に直すと400になったということ
なので、『10進法』の400を『8進法』に直します。
8×8=64 ですが、8×8×8=512 となり、400を超えるので、
400÷64を計算すると、6あまり16
16÷8を計算すると、2あまり0 となります。
以上から、400=6×8×8+2×8+0 と表すことができるので、
『10進法』の400は『8進法』の620 と直せます。
この問題では、「3」と「7」を用いない8進法なので、
「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」 は、それぞれ
「0」、「1」、「2」、「4」、「5」、「6」、「8」、「9」 に当たります。
よって、普通の8進法の「620」は、この問題では「820」と
なり、最初にあったカードの枚数Aは、820枚 です。
【関連問題】
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コメント
面白い問題ですね。
(1)も8進数と考えて、8進数の100を10進数に直して64でも良いですね。
投稿: mariokelmonaco | 2010年8月25日 (水) 00時53分
mariokelmonacoさん、コメントありがとうございます。

そうですね。8進法に気づくことができれば、
そのように解くことができますね
また気づいたことがありましたら、コメント下さい。今後ともよろしくお願いします。
投稿: 桜組 | 2010年8月25日 (水) 18時36分
この問題の場合8進法における0,1,2,3,4,5,6,7は10進法においては0,1,2,4,5,6,8,9に相当しますので、8進法で620になる値は10進法では820になります。
よって最初にあったカードの枚数は820枚になります。
私は百の位ごとに残るカードの枚数を考えて解きました。
投稿: 万打無 | 2010年11月10日 (水) 07時38分
万打無さま、コメントありがとうございます。
ご指摘のとおり、最後に「620」を「820」に
直さなければなりませんでした。
確実に解くために、百位ずつ計算して、
0,1,2,4,5,6まで(600まで)で
6×64=384枚 で、400までの残り16枚は
700台はないので、801から数えると
820になり、解答の820枚を導くことができますね。
いつもありがとうございます。
またコメントよろしくお願いします。
投稿: 桜組 | 2010年11月10日 (水) 17時39分