規則性の問題 図形 第20問 (豊島岡女子学園中学 受験問題 2012年(平成24年度) 算数)
問題 (豊島岡女子学園中学 受験問題 2012年 算数)
難易度★★★★
正三角形のタイルを下の図1のように、1段目に1個、2段目に
3個、3段目に5個、というように、1段下にいくごとに2個ずつ
個数を増やしながら、すきまなく並べ、この正三角形のタイルに
整数を1から順に1段目から書いていきます。ただし、それぞれの
段では、左はしから順に数を書いていき、すべてのタイルに数を
書いた後は、次の数をその1段下の左はしに書きます。
次に、下の図2のように、3の倍数の書かれたタイルに色をつけて
いきます。その結果、たとえば図2の色のついた「9」と「15」の
タイルは、辺どうしがくっついています。このような2つのタイルを
合わせて「色のついたひし形」と呼ぶことにします。このとき、
次の問に答えなさい。
(1)「色のついたひし形」は、1段目から7段目までに何ヵ所
ありますか。
(2)1段目から19段目までにある「色のついたひし形」の中で、
タイルに書かれている2つの数の和について考えるとき、
最も大きい2つの数の和はいくつですか。
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解答
(1)規則的なものがよくわかりませんし、7段目までなら
自力で書けるので描いてみると、下の図3のようになり、
「色のついたひし形」は、3ヵ所 あることがわかります。
(2)図3の図からわかる規則としては、下の図4,5のように
丸く囲んだ部分が移動している様子がうかがえます。
3段1組で並んでいることがわかります。
また、「30と42」、「36と48」のひし形が、同じ段にあるので、
「36と48」のような関係にあるひし形のうち、一番下の段に
あるものを探せばよい、ということになります。
各段の一番右側の数=段の数×段の数 (7段目は、7×7=49)
となっているので、19段目で考えると、図4,5の3段1組の関係
から、19÷3=6あまり1 なので、下の図6のようになり、
18段目の一番右側が、18×18=324 で3の倍数、その下が
360 なので、「色のついたひし形」を作ることができ、最も大きい
和は、324+360=684 となります。
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コメント
私は違う考え方をしました。
図3を見るとn段目にある数aの真下の数はa+2nになることに気づきます。
よって色の付いたひし形はaが3の倍数かつa+2nが3の倍数なわけですから、2nも3の倍数になります。
つまりnは3の倍数になります。
段数は19段までなので、和が最大になるひし形は18段目と19段目の間に作られると見当が付きます。
あとは図6のように右下から図を書くと324と360のひし形が見つかります。
投稿: 万打無 | 2012年3月23日 (金) 19時42分
万打無さま、コメントありがとうございます。
重なった段の数の関係は気がつきませんでした。
鋭い着眼だと思います。
いろいろ規則が隠れているものですね。
またお気づきの点がございましたら、コメント
よろしくお願い致します。
投稿: 桜組 | 2012年3月28日 (水) 17時17分