影の映り方 第6問 (東大寺学園中学 2012年(平成24年度) 入試問題 算数)
問題 (東大寺学園中学 2012年 入試問題 算数)
難易度★★★☆
下の図のように、平らな地面の上に東西南北、それぞれ 1m
間隔(かんかく)で直線が引かれています。図の太線の上には
高さ 5m の壁があります。また、高さ 10m の柱があり、柱の
上には電球がついています。この電球で壁を照らしたときに
地面にできる影について次の問に答えなさい。
(1)図のPの位置に柱を立てたとき、影の面積を求めなさい。
(2)図のQの位置に柱を立てたとき、影の面積を求めなさい。
(3)柱を図のPの位置からQの位置まで、まっすぐに動かした
とき、一度でも影になる部分の面積を求めなさい。
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解答
(1)柱の高さが10m、壁の高さが5m なので、下の図1のように
A 地点に壁がったとき、影の長さは、柱からA 地点までの長さと
等しくなります ( ① : ① )。また、手前のB地点にも壁がある
と、B地点の壁の影はA地点の影と重なることがあります。
Pの位置に柱を立てると、柱からの光は下の図2のように
壁の4スミR,S,T,U を通り、V,W,X,Y までの影が
できます。
よって、影の面積は下の図3のように 5個の部分に分けることで
求めることができ、
オレンジ部分 ・・・ 4×4=16㎡
黄色い部分 ・・・ 5×6÷2=15㎡
灰色部分 ・・・ 2×3=6㎡
青い部分 ・・・ 1×10÷2=5㎡
緑の部分 ・・・ 8×8=64㎡
これらを合計して、影の面積は、
16+15+6+5+64=106㎡ です。
(2)Qの位置に柱を立てると、柱からの光は下の図4のように
壁の4スミR,S,T,U を通り、V’,W’,X’,Y’ までの影が
できます。
Rに当たった光が正方形RSTU内のV’に影を作るので、
正方形RSTU内に、影ができない部分ができることに
気をつけて、影の面積は下の図5のように4つの部分に分けて
求めることができ、
オレンジの部分 ・・・ 4×4-1×2=14㎡
紫の部分 ・・・ 2×7÷2=7㎡
青色の部分 ・・・ 3×6÷2=9㎡
黄色い部分 ・・・ 8×8-1×2=62㎡
これらを合計して、影の面積は、
14+7+9+62=92㎡ です。
(3)柱をPの位置からQの位置まで動かすと、下の図6のように
動きます。
【 図6 】
よって、求める面積は上の図6のように、(1)の図3の面積より
赤色の部分が増えて、下の図7のように分けて考えると、
赤色の部分 ・・・ 2×4÷2=4㎡
紫色+黄色の部分 ・・・ 8×7+7×2÷2-(4+10)×5÷2
=56+7-35=28㎡
(黄色い長方形+紫の三角形-いらない台形部分)
これらの面積が、(1)の106㎡より増えるので、柱をPからQまで
動かしたときに、一度でも影になる部分の面積は、
106+4+28=138㎡ です。
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