連続した数の掛け算 第13問 (筑波大学附属駒場中学 2012年(平成24年度) 入試問題 算数)
問題 (筑波大学附属駒場中学 2012年 入試問題 算数)
難易度★★★
1からA までの連続した整数をかけて数を作ります。このように
して作った数について、一の位から連続して並ぶ「0」の個数を
記号<A>で表します。
例えば、
1×2×3×4=24 なので、<4> の数値は「0」で、
1×2×3×4×5=120 なので、<5> の数値は「1」です。
このとき、次の問に答えなさい。
(1)<10>、<15>の数値をそれぞれ答えなさい。
(2)<A> の数値にならない整数があります。それらのうち、
小さい方から2つ答えなさい。
(3)<1>、<2>、<3>、・・・、<125> の数値の合計を
求めなさい。
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解答
(1)<10>=1×2×3×4×5×6×7×8×9×10
この中に、一の位から連続して並ぶ「0」を作る「元」となる
ものは、2×5 → 10 と、×10 の2個です。
よって、<10>=2 です。
5の倍数の個数を調べればよく、<15> も同様に、
1から15までに、5の倍数は、5,10,15 の3個あるので、
<15>=3 です。
(2)<5>=1、<10>=2、<15>=3、<20>=4
となりますが、<25>=6 です。
25=5×5 なので、10を作る「5」が2個含まれます。
よって、<A>=5 となるものは、ありません。
次に、25×2=50のときも、5が2個含まれるので、
<30>=7、<35>=8、<40>=9、<45>=10
となりますが、<50>=12 です。
よって、<A>=11 となるものも、ありません。
したがって、答えは、5,11 です。
(3)<1> ~ <4> → 0
<5> ~ <9> → 1が5個
<10> ~ <14> → 2が5個
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<120> ~ <124> → ?が5個
<125> → ??
となります。(2)より、<A>の数値にならない整数として、
5,11があり、この調子でいくと、次は、75、100,125のときに
発生し、17,23,29 が<A>の数値としてないことがわかります。
(6ずつ増える)
さらに、<125>では、125=5×5×5 と、「5」を3個含む
ことから、30 もなく、<125>=31 となることに気をつけましょう。
よって、<1>、<2>、<3>、・・・、<125> の数値の合計は
1×5+2×5+3×5+・・・+28×5+31 のようになり、
={(1+2+3+・・・・+28)-(5+11+17+23)}×5+31
=(28×29÷2-14×4)×5+31
=14×(29-4)×5+31
=70×25+31=1781 となります。
筑駒の問題の中では易しめなので、落としたくない問題ですね。
筑波大学附属駒場中学の他の問題は → こちら
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