連続した数の掛け算 第11問 (洛南高校附属中学 2006年(平成18年度) 受験算数問題)
問題 (洛南高校附属中学 2006年 受験算数問題)難易度★★★★
数字の2,3,5だけを使ってできる4けたの整数を小さいものから
並べた数の列 : 2222,2223,・・・,5555 について考えます。
(1)全部で何個あるか答えなさい。
(2)50番目の数は何か答えなさい。
(3)8の倍数は何個あるか答えなさい。
(4)全部の数をかけると、1の位から0が何個連続して並ぶか
答えなさい。
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解答
(1)樹形図で考えればすぐ分かります。
千の位、百の位、十の位、一の位、それぞれ2,3,5の3種類
が考えられるので、全部で3×3×3×3=81個 となります。
(2)千の位が2,3,5のものは、それぞれ81÷3=27個ずつ
あるので、3555が54番目です。
よって、50番目は、
3555→3553→3552→3535→3533 より、3533 です。
(3)8の倍数になるには、4の倍数でなければならないので、
4の倍数の整数の判別は、下2けたが4の倍数ならば、その整数は
4の倍数となります。 さらに、8の倍数は下3けたが8の倍数なら
その整数は8の倍数となります。なぜかというと → こちら
下2けたが4の倍数になるには、32,52です。
百の位が2,3,5のときについて調べると、
232,332,532,252,352,552のうち、8の倍数は
232,352,552 の3つです。
千の位は2,3,5の3通りあるので、全部で3×3=9個
となります。
(4)2×5=10なので、0が並ぶ数は2で割れる回数
(要は2の倍数の個数)と5で割れる回数(要は5の倍数の個数)の
どちらが多いかによって決まります。
5の倍数は1の位が5のもので、○○○5の形のものは、
○には2,3,5の3通りが入るので、3×3×3=27個
さらに25の倍数は、下2けたが00,25,50,75になるので、
この問題では、○○25 が考えられます。
○には、やはり2,3,5の3通りが入るので、3×3=9個
そして5×5×5=125の倍数で2,3,5で作られるものは
225,325,525がどれも125の倍数ではないので、ありません。
5×5×5×5=625の倍数も、125の倍数がないので、
ありません。
よって、5で割れる回数は27+9=36個となります。
次に2の倍数は、○○○2が考えられ、3×3×3=27個あります。
次に4の倍数を考えますが、その前に(3)で8の倍数を数えたので
8の倍数が9個あるので、8=2×2×2 より、2で1回割った後、
さらに2回割れるので、9個×2=18回、2で割れることになり、
この時点で27+18=45で、5で割れる回数を上回りました。
よって、5で割れる回数の方が少ないので、
0が連続して並ぶ個数は、5で割れる回数と等しく、36個 です。
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