連続した数の掛け算 第10問 (豊島岡女子学園中学 2011年(平成23年度) 中学受験問題 算数)
問題 (豊島岡女子学園中学 2011年 中学受験問題 算数)
難易度★★★★
1から50までの整数をすべてかけあわせた数をA とします。
A を、3,5,7,9,3,5,7,9,3,・・・ の順番にくり返し
割っていきます。
A÷3
(A÷3)÷5
(A÷3÷5)÷7
(A÷3÷5÷7)÷9
(A÷3÷5÷7÷9)÷3
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このとき、はじめて割り切れなくなるのは、3,5,7,9 のうち
どれで割ったときですか。
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解答
9で割ると、50÷9=5あまり5 なので、5回しか割り切れない、
と考えてしまうかもしれませんが、3×6=18 のように、
3の倍数×3の倍数 を計算したものは、9で割りきれます。
5では、50÷5=10回 と、25,50がそれぞれ2回5で割り
切れる(5×5=25)ことから、10+2=12回割り切れます。
7では、50÷7=7回 と、49が2回7で割り切れることから
7+1=8回割り切れ、9回目から割り切れません。
9は最初に計算したように、5回は割り切れます。あと3回、9で
割りきることができるか考えましょう。
50までに、3の倍数は16個、9の倍数は5個 あります。
さらに注意したいのは、27=3×9 です。
3の倍数16個の中には、9の倍数5個も含まれ、その中に27が
あるので、3だけで割れる個数は、16-5+1=12個、
9で直接割れる個数は5個ですね。
9で5回まで割ったとき、3の倍数は残り7個、9の倍数は残り0個
となっていて、3,5,7,9が6回目の操作に入ると、
残った6個の3の倍数のうち、÷3 で1個、÷9 で2個 使い、
3の倍数は残り4個 となります。
7回目の操作で、同様に、÷3 で1個、÷9 で2個 使い、
3の倍数は残り1個 となります。
すなわち、8回目の操作では、3では割れますが、9では
割ることができません。
以上より、はじめて割り切れなくなるのは、9 で割ったときです。
【27】= 3×9 を見落とさずに解けるかどうかがポイントですね。
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