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2011年8月25日 (木)

立体図形の体積 第35問 (女子学院中学 2011年(平成23年度) 受験問題 算数)

 

問題 (女子学院中学 2011年 受験問題 算数) 難易度★★★

 下の図のような直方体を組み合わせた形の容器に、ある液体を

一定の割合で注いでいきます。この液体は1分間に液面1c㎡

あたり0.05 c㎥ ずつ蒸発します。このとき、次の問に答えなさい。

     Pic_2445q

(1)この液体を1分間に30c㎥ずつ 30分間注いぐと、液体の

   高さは何cmになりますか。

(2)(1)の後、1時間液体を注がずに放置し、再び1分間に

   40c㎥ ずつ1時間40分間注ぐと、液体の高さは何cmに

   なりますか。

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解答

 (1)1分間に30c㎥ ずつ30分間注ぐと、

     30×30=900c㎥

の液体を注ぐことになります。

 

この容器の下から20cmの体積は、

     12×10×20=2400c㎥

なので、900c㎥ は、下から20cm までに入りきります。

 

1分間に、液面1c㎡ あたり0.05c㎥ の液体が蒸発するので、

30分間に、液面12×10=120c㎡ で蒸発する液体は、

      0.05×30×120=180c㎥ です。

 

よって、30分間に入る液体の体積は、

     900-180=720c㎥ です。

液体の高さは、720÷(12×10)=6cm となります。

 

 (2)放置した1時間に蒸発した液体の体積は、

     0.05×12×10×60=360c㎥

で、容器に入っている液体は、720-360=360c㎥ です。

(液体の高さは、360÷(12×10)=3cm下がります)

 

段差がある高さ20cmのところまでは、

  12×10×20-360=2040c㎥

の液体が必要です。

 

1分間に蒸発する液体の量は、12×10×0.05=6c㎥

なので、1分間に40-6=34c㎥ ずつ増えることがわかり、

高さ20cmになるのは、

   2040÷34=60分後

とわかります。

 

残りの40分間は、容器の上の20cmの部分に液体が注がれ、

1分間に、16×10×0.05=8c㎥ ずつ蒸発するので、

1分間に、40-8=32c㎥ ずつ液体の体積が増えることに

なります。

 

よって、上の部分に1分間に32c㎥ ずつ40分間液体を注ぐと

     32×40÷(16×10)=8cm

の高さになります。

 

ゆえに、1時間40分後の液体の高さは、

     20+8=28cm になります。 

 

 

 女子学院中学の過去問題集は → こちら

 女子学院中学の他の問題は → こちら

 

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