立体図形の体積 第35問 (女子学院中学 2011年(平成23年度) 受験問題 算数)
問題 (女子学院中学 2011年 受験問題 算数) 難易度★★★
下の図のような直方体を組み合わせた形の容器に、ある液体を
一定の割合で注いでいきます。この液体は1分間に液面1c㎡
あたり0.05 c㎥ ずつ蒸発します。このとき、次の問に答えなさい。
(1)この液体を1分間に30c㎥ずつ 30分間注いぐと、液体の
高さは何cmになりますか。
(2)(1)の後、1時間液体を注がずに放置し、再び1分間に
40c㎥ ずつ1時間40分間注ぐと、液体の高さは何cmに
なりますか。
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解答
(1)1分間に30c㎥ ずつ30分間注ぐと、
30×30=900c㎥
の液体を注ぐことになります。
この容器の下から20cmの体積は、
12×10×20=2400c㎥
なので、900c㎥ は、下から20cm までに入りきります。
1分間に、液面1c㎡ あたり0.05c㎥ の液体が蒸発するので、
30分間に、液面12×10=120c㎡ で蒸発する液体は、
0.05×30×120=180c㎥ です。
よって、30分間に入る液体の体積は、
900-180=720c㎥ です。
液体の高さは、720÷(12×10)=6cm となります。
(2)放置した1時間に蒸発した液体の体積は、
0.05×12×10×60=360c㎥
で、容器に入っている液体は、720-360=360c㎥ です。
(液体の高さは、360÷(12×10)=3cm下がります)
段差がある高さ20cmのところまでは、
12×10×20-360=2040c㎥
の液体が必要です。
1分間に蒸発する液体の量は、12×10×0.05=6c㎥
なので、1分間に40-6=34c㎥ ずつ増えることがわかり、
高さ20cmになるのは、
2040÷34=60分後
とわかります。
残りの40分間は、容器の上の20cmの部分に液体が注がれ、
1分間に、16×10×0.05=8c㎥ ずつ蒸発するので、
1分間に、40-8=32c㎥ ずつ液体の体積が増えることに
なります。
よって、上の部分に1分間に32c㎥ ずつ40分間液体を注ぐと
32×40÷(16×10)=8cm
の高さになります。
ゆえに、1時間40分後の液体の高さは、
20+8=28cm になります。
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