積み木の問題 第19問 (城北中学 2006年(平成18年度) 受験問題 算数)
問題 (城北中学 2006年 受験問題 算数) 難易度★★★★
次のように1辺1cmの黒い立方体と白い立方体を順番に、
すき間なく積んでいきます。
1段目・・・黒い立方体を1個
2段目・・・白い立方体を4個
3段目・・・黒い立方体を9個
4段目・・・白い立方体を16個
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このとき、次の問に答えなさい。
(1)5段目まで積んだとき、立方体は全部で何個積まれましたか。
(2)7段目まで積んだとき、できる立体の表面積を求めなさい。
(3)20段目まで積んだとき、できる立体を真上から見て黒い部分の
面積を求めなさい。
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解答
(1)1段目から5段目までの立方体の個数は、
1+2×2+3×3+4×4+5×5=55個 です。
(2)7段目まで積んだ立体は、前後左右からは下の図1のように
見え、ここには正方形が1+2+3+4+5+6+7=28個あり、
上下からは、下の図2,3のように見えます。
この部分の面積は、7×7×2=98c㎡ なので、
7段目まで積んだ立体の表面積は、28×4+98=210c㎡ です。
(3)黒い立方体は奇数段目に積むので、19段目までを考える
ことになります。
黒い部分の面積は、
(19×19-18×18)+(17×17-16×16)
+(15×15-14×14)+(13×13-12×12)
+(11×11-10×10)+(9×9-8×8)
+(7×7-6×6)+(5×5-4×4)+(3×3-2×2)+1
という式で求められますが、計算が大変だと思います。
ここで、図3を利用して考えてみると、下の図4のように
中央の黄色い正方形、青いカドの部分、黒い正方形の半分
の部分に分けることができます。
図4の3段目と5段目の差は、正方形の半分の8個分=4c㎡
図4の5段目と7段目の差も、正方形の半分の8個分=4c㎡
となり、4c㎡ ずつ増えることがわかります。
よって、
(19×19-18×18)+(17×17-16×16)
+(15×15-14×14)+(13×13-12×12)
+(11×11-10×10)+(9×9-8×8)
+(7×7-6×6)+(5×5-4×4)+(3×3-2×2)+1
=1+5+9+13+17+21+25+29+33+37
=(1+37)×10÷2=190c㎡ となります。
<別解>
図4の青い部分の面積は、3/4c㎡ で、1段に4個あるので、
1段につき3/4×4=3c㎡ となります。
19段目までに、1段目以外に黒い立方体は9段あるので、
青い部分の面積は、3×9=27c㎡
黒い部分の面積は、
(1+3+5+7+・・・+17)×0.5×4
=(1+17)×9÷2×0.5×4=162c㎡
黄色い正方形の面積が 1c㎡
よって、求める面積は、
27+162+1=190c㎡ となります。
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