グラフを読む 第13問 点と点の距離 (慶應義塾中等部 2009年(平成21年度) 受験問題 算数)
問題 (慶應義塾中等部 2009年 受験問題 算数)
難易度★★★★
2つの地点 A,B があります。太郎君は A地点を、次郎君は
B地点を同時に出発して、それぞれ一定の速さで A と B の間を
何度も往復します。太郎君は次郎君よりも速く歩きます。下の
グラフは、太郎君と次郎君の間の距離と時間の関係を表した
ものです。このとき、次の問に答えなさい。
(1)太郎君と次郎君が初めてすれ違うのは、出発してから
何秒後ですか。
(2)太郎君が次郎君を初めて追い越すのは、出発してから
何秒後ですか。
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解答
(1)グラフを太郎君と次郎君の動きに直すと、下の図1のように
なり、太郎君は16秒で A地点から B地点にたどり着きます。
16秒で A地点から B地点へ移動する太郎君は、
30秒のところでは、全体の(30-16)/16=7/8 を
移動したことになります。
ということは、次郎君は、30秒で、1+1/8 を移動するので、
次郎君が B地点から A地点に移動するのに、
30÷9×8=80/3=26 と 2/3 秒
かかることがわかります。
80/3 秒で B地点から A地点に移動する次郎君は、16秒で
全体の 16 ÷ 80/3 = 3/5 を移動するので、下の図2の
ように、太郎君と次郎君が出会うのは、
16秒を 5 : 3 に分ける、10秒後 と求められます。
(2)太郎君が32秒後にA地点に戻りますが、そのとき次郎君は
A地点から、(32-80/3)÷80/3=1/5 進んでいます。
図2のグラフは、下の図3のように、下に伸ばすことができます。
図3のとき、太郎君の線と次郎君の線が交わるのが何秒後か
求めればよく、8秒で 1/5 ずつ距離が縮まっているので、
太郎君が次郎君を初めて追い越すのは、32+8=40秒後 です。
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