グラフを読む 第11問 (豊島岡女子学園中学 2011年(平成23年度) 入試問題 算数)
問題 (豊島岡女子学園中学 2011年 入試問題 算数)
難易度★★★★
1辺が50cmの立方体の水そうと、どの辺の長さも50cmより
短い直方体のレンガがあります。レンガの3つの面には、下の図1
のようにA,B,C と描かれています。平らな面の上に置かれた
空の水そうの中に、下の図2のようにレンガを平らに置き、毎分
1000c㎥ の割合で水を入れます。A,B,C のそれぞれの面を
下にしたときの3つの場合について、水を入れ始めてからの
時間と水の深さの関係を調べました。下の図3のグラフは、
面A と面B を下にして置いた場合の時間と水の深さの関係を
表したものです。このとき、次の問に答えなさい。
(1)面B の面積を求めなさい。
(2)水を入れ始めてから水の深さが36cm になるまでの時間を
考えます。面Aを下にして置いた場合は、面C を下にして
置いた場合より何分何秒早くなりますか。
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解答
(1)面B が下のとき、水面は52分で40cmの高さになるので、
52分に入った水の量は、52×1000=52000c㎥ です。
高さが40cmなので、水そうの底面積50×50=2500c㎡ から
面B の面積を除くと、
52000÷40=1300c㎡ です。
よって、面B の面積は、
2500-1300=1200c㎡ です。
(2)図3のグラフより、面Aを下にすると、高さ30cmでグラフに
変化があります。これは、面Aを下にすると、下の図4のように、
レンガの高さが30cm であることを示しています。また、(1)より
面B の面積は1200c㎡ なので、面C を下にしたときのレンガの
高さが、1200÷30=40cm ということがわかります。
面Aを下にしたとき、水面の高さが36cmになるのは、
30cmのところより6cm高くなればよいので、
50×50×6÷1000=15分 なので、
21+15=36分後 です。
一方、面Cを下にしたときに、水面の高さが36cmになる時間を
求めるには、面Cの面積を求める必要があります。
面Cの片方の辺の長さは30cm、もう一方の辺の長さは、
(1)と同様に面A の面積を求めることからわかります。
面Aを下にしたとき、21分で高さ30cmになるので、
水そうの面積から面Aの面積をのぞくと、
21×1000÷30=700c㎡ なので、
面Aの面積は、2500-700=1800c㎡ です。
よって、面Aの2つの辺は、40cmと45cmと求まり、
面Cの面積は、30×45=1350c㎡ とわかります。
面Cを下にしたとき、水面の高さが36cmになるのは、
36×(2500-1350)÷1000=41.4分後 です。
ゆえに、水を入れ始めてから水の深さが36cmになるまでの
時間は、面C を下にして置いた場合より、面Aを下にして置いた
場合の方が、
41.4-36=5.4分=5分24秒 早くなります。
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