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2011年4月15日 (金)

グラフを読む 第11問 (豊島岡女子学園中学 2011年(平成23年度) 入試問題 算数)

 

問題 (豊島岡女子学園中学 2011年 入試問題 算数) 

     難易度★★★★

 

1辺が50cmの立方体の水そうと、どの辺の長さも50cmより

短い直方体のレンガがあります。レンガの3つの面には、下の図1

のようにA,B,C と描かれています。平らな面の上に置かれた

空の水そうの中に、下の図2のようにレンガを平らに置き、毎分

1000c㎥ の割合で水を入れます。A,B,C のそれぞれの面を

下にしたときの3つの場合について、水を入れ始めてからの

時間と水の深さの関係を調べました。下の図3のグラフは、

面A と面B を下にして置いた場合の時間と水の深さの関係を

表したものです。このとき、次の問に答えなさい。

Pic_2233q

(1)面B の面積を求めなさい。

(2)水を入れ始めてから水の深さが36cm になるまでの時間を

   考えます。面Aを下にして置いた場合は、面C を下にして

   置いた場合より何分何秒早くなりますか。

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解答

 (1)面B が下のとき、水面は52分で40cmの高さになるので、

52分に入った水の量は、52×1000=52000c㎥ です。

高さが40cmなので、水そうの底面積50×50=2500c㎡ から

面B の面積を除くと、

  52000÷40=1300c㎡ です。

よって、面B の面積は、

  2500-1300=1200c㎡ です。

 

 (2)図3のグラフより、面Aを下にすると、高さ30cmでグラフに

変化があります。これは、面Aを下にすると、下の図4のように、

レンガの高さが30cm であることを示しています。また、(1)より

面B の面積は1200c㎡ なので、面C を下にしたときのレンガの

高さが、1200÷30=40cm ということがわかります。

 Pic_2234a

面Aを下にしたとき、水面の高さが36cmになるのは、

30cmのところより6cm高くなればよいので、

  50×50×6÷1000=15分 なので、

  21+15=36分後 です。

 

一方、面Cを下にしたときに、水面の高さが36cmになる時間を

求めるには、面Cの面積を求める必要があります。

面Cの片方の辺の長さは30cm、もう一方の辺の長さは、

(1)と同様に面A の面積を求めることからわかります。

 

面Aを下にしたとき、21分で高さ30cmになるので、

水そうの面積から面Aの面積をのぞくと、

  21×1000÷30=700c㎡ なので、

面Aの面積は、2500-700=1800c㎡ です。

よって、面Aの2つの辺は、40cmと45cmと求まり、

 面Cの面積は、30×45=1350c㎡ とわかります。

 

面Cを下にしたとき、水面の高さが36cmになるのは、

  36×(2500-1350)÷1000=41.4分後 です。

 

ゆえに、水を入れ始めてから水の深さが36cmになるまでの

時間は、面C を下にして置いた場合より、面Aを下にして置いた

場合の方が、

  41.4-36=5.4分=5分24秒 早くなります。

 

 

 豊島岡女子学園中学の過去問題集は → こちら

 豊島岡女子学園中学の他の問題は → こちら

 

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