« 平面図形の角度 第59問 (筑波大学附属中学 2003年(平成15年度) 入試問題 算数) | トップページ | 図形の移動 第36問 (灘中学 2011年(平成23年度) 受験問題 算数) »

2011年4月 5日 (火)

点の移動 第20問 点の動く範囲 (渋谷教育学園幕張中学 2008年(平成20年度) 受験算数問題)

 

問題 (渋谷教育学園幕張中学 2008年 受験算数問題)

     難易度★★★★★

 

図のような直方体ABCD-EFGHがあり、点Pがこの直方体の

辺上、面上を自由に動きます。このとき次の問に答えなさい。

 

(1)点Pが辺DH上を動き、AP+PGの長さが最も短くなるとき、

   AP+PGの長さを1辺とする正方形の面積を答えなさい。

(2)三角形ABEの面積より三角形ABPの面積が大きくなるのは

  点Pがどのようなところにいるときか、下の展開図に色をつけて

  示しなさい。ただし、コンパスと定規を使用すること。 

Pic_0338_3

-----------------------------------------------

-----------------------------------------------

解答

 (1)AP+PGが最も短くなるのは、展開図でAGを

    直線で結んだときです。 

    Pic_0339

AGの長さはわかりませんが、三角形ACGは

AC=12cm、CG=12cmの直角二等辺三角形なので、

AGを1辺とする正方形の面積は、

  三角形ACG×4 = 12×12÷2×4 = 288c㎡ 

となります。

   

 (2)三角形ABEの面積と三角形ABPの面積が等しくなるのが

点Pがどこにいるときかを調べます。

 

まず、点Pが辺EF上にいるときは三角形ABEと三角形ABPの

面積は等しいですね。

 

次に、点PがEH上、FG上を動いていくと、AP、BPの長さの方が

AE,BFの長さより長いので、ABを底辺とみれば、高さが高く

なるので、三角形ABPの面積は三角形ABEの面積より大きく

なります。

 

点PがDH上、CG上にいるときに、三角形ABPの面積が

三角形ABEの面積と等しくなるのは、

   AP=AE=12cm、BP=BF=12cmのときです。

(角PAB,角PBAが90度だから)

 

面AEHD上に点Pがあって、三角形ABPの面積と三角形ABEの

面積が等しくなるのは、

  Aを中心に、AEを半径として扇形を描いたとき、その円周上に

 点Pがあれば面積は等しくなります。

面BCGF上でも同様です。 

 

DH上に点Pがいて、AP=12cmになる点と、CG上に点Pがいて、

BP=12cmになる点を結べば、三角形ABPの面積は、

その辺上を動くときに、三角形ABEの面積と等しくなります。

 

以上のことを展開図に点Pの範囲を示すと、下図のようになります。

    Pic_0340

      

 

 渋谷教育学園幕張中学の過去問題集は → こちら

 渋谷教育学園幕張中学の他の問題は → こちら

 

|

« 平面図形の角度 第59問 (筑波大学附属中学 2003年(平成15年度) 入試問題 算数) | トップページ | 図形の移動 第36問 (灘中学 2011年(平成23年度) 受験問題 算数) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 点の移動 第20問 点の動く範囲 (渋谷教育学園幕張中学 2008年(平成20年度) 受験算数問題):

« 平面図形の角度 第59問 (筑波大学附属中学 2003年(平成15年度) 入試問題 算数) | トップページ | 図形の移動 第36問 (灘中学 2011年(平成23年度) 受験問題 算数) »