点の移動 第20問 点の動く範囲 (渋谷教育学園幕張中学 2008年(平成20年度) 受験算数問題)
問題 (渋谷教育学園幕張中学 2008年 受験算数問題)
難易度★★★★★
図のような直方体ABCD-EFGHがあり、点Pがこの直方体の
辺上、面上を自由に動きます。このとき次の問に答えなさい。
(1)点Pが辺DH上を動き、AP+PGの長さが最も短くなるとき、
AP+PGの長さを1辺とする正方形の面積を答えなさい。
(2)三角形ABEの面積より三角形ABPの面積が大きくなるのは
点Pがどのようなところにいるときか、下の展開図に色をつけて
示しなさい。ただし、コンパスと定規を使用すること。
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解答
(1)AP+PGが最も短くなるのは、展開図でAGを
直線で結んだときです。
AGの長さはわかりませんが、三角形ACGは
AC=12cm、CG=12cmの直角二等辺三角形なので、
AGを1辺とする正方形の面積は、
三角形ACG×4 = 12×12÷2×4 = 288c㎡
となります。
(2)三角形ABEの面積と三角形ABPの面積が等しくなるのが
点Pがどこにいるときかを調べます。
まず、点Pが辺EF上にいるときは三角形ABEと三角形ABPの
面積は等しいですね。
次に、点PがEH上、FG上を動いていくと、AP、BPの長さの方が
AE,BFの長さより長いので、ABを底辺とみれば、高さが高く
なるので、三角形ABPの面積は三角形ABEの面積より大きく
なります。
点PがDH上、CG上にいるときに、三角形ABPの面積が
三角形ABEの面積と等しくなるのは、
AP=AE=12cm、BP=BF=12cmのときです。
(角PAB,角PBAが90度だから)
面AEHD上に点Pがあって、三角形ABPの面積と三角形ABEの
面積が等しくなるのは、
Aを中心に、AEを半径として扇形を描いたとき、その円周上に
点Pがあれば面積は等しくなります。
面BCGF上でも同様です。
DH上に点Pがいて、AP=12cmになる点と、CG上に点Pがいて、
BP=12cmになる点を結べば、三角形ABPの面積は、
その辺上を動くときに、三角形ABEの面積と等しくなります。
以上のことを展開図に点Pの範囲を示すと、下図のようになります。
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