図形の移動 第28問 (智辯学園和歌山中学 2005年(平成17年度) 受験問題 算数)
問題 (智辯学園和歌山中学 2005年 受験問題 算数)
難易度★★★
同じ形で同じ大きさの4つの長方形の紙A,B,C,Dがあります。
紙Dには特別な加工がされていて、A,B,C と重なった部分だけ
それぞれ光るようになっています。A,B,C の位置は固定されて
いて、Dだけが次のように移動しました。
[ 移動のしかた ]
1 はじめは下の図1の位置にあります。
2 移動しはじめてから最初の7秒間は、毎秒3cmの速さで
下へ移動します。
3 その後は毎秒10cmの速さで図2のように左へ移動します。
光っている部分の面積の和は、図3のグラフのようになりました。
このとき、次の問に答えなさい。
(1)この長方形の紙の短い方の辺の長さは何cmですか。
また、長いほうの辺の長さは何cmですか。
(2)グラフのア、イ、ウにあてはまる数を答えなさい。
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解答
(1)長方形の短い方の辺の長さを□cmとすると、グラフより、
図2で黄色くなっている部分の面積の合計が432c㎡ なので、
これは、正方形が3枚あることを示し、□×□×3(c㎡)と
表すことができ、□×□=432÷3=144 より、
□=12cm ということがわかります。
次に、長方形の長い方の辺の長さを求めます。
注目することは、グラフの8秒後から14秒後です。
これは、下の図4のように長方形Dが移動していることを示し、
毎秒10cmで動いていることから、長方形の長い方の辺の長さは
10×6秒+12=72cm ということがわかります。
(2)まず、アについて、グラフの7秒の時点では、下の図5
のようになっていることがわかり、(毎秒10cmで進むので)
このとき、重なっている部分の面積(ア)は、
2×(12+12+12)=72c㎡ となります。
次に、イについて考えます。グラフの3秒後の時点では、
下の図6のようになっていて、
ここから、毎秒3cmの速さで長方形Dを上にもどすと、
下の図7のように
9cmもどったところが図1の位置になります。
よって、このときの面積(イ)は、
2×(12+12+3)=54c㎡ です。
最後にウは、長方形Dが長方形A,B,Cと重ならなくなる時間で、
上の図4より、12cmを毎秒10cmで進むと 1.2秒かかるので
ウの時間は、14+1.2=15.2(秒)です。
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