影の映り方 第3問 (開成中学 2008年 受験問題 算数)
問題 (開成中学 2008年 受験問題 算数) 難易度★★★★
下の図のように、水平な地面に直方体のコンクリートブロックと、
地点Aから垂直に立つ街灯があります。街頭に灯りがついたとき
地面にできる影の部分(コンクリートブロックの置いてある地面は
のぞく)の面積を求めなさい。
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解答
まず下の図1のように、街灯Oからの光は点Dを通り点Bに届き、
三角形OABと三角形DCBが相似で、OA=9m、DC=3mより、
2つの三角形の相似比は、3:1なので、
BCのの長さは、(3+6.6)÷2=4.8m とわかります。
次に下の図2のように、街灯Oから出た光は点Eを通り点Fに届き、
ここで、上から見た図のように、三角形ODEと三角形OBFは
相似となり、図1より、OD:OB=2:3で、DE=4mであることから、
BF=4÷2×3=6m ということがわかります。
さらに、下の図3のように、街灯Oから出て点Gを通った光は、
点Hに届きますが、
三角形OGEと三角形OHFが相似となり、GE=6.6m、
図2より、OE:OF=2:3 であるので、
HF=6.6÷2×3=9.9m とわかります。
また、OHは点Gを通るので、AHが点 I を通ることも理解できます。
ここまでのことから、街灯Oの光によって作られる影は、
下の図4のようになり、
影の面積は、
6×4.8+{(9.9-4.8)+6.6}×2÷2=40.5㎡
と求められます。
<別解>
上の解答を理解した上で、
図1より、BC=4.8m、AC:AB=2:3 ということを求めた後、
街灯Oからの立体的な三角形ではなく、地面上の点Aからの
平面間な三角形の相似を求めることで、影の面積を求めることが
できるようになります。
すなわち、下の図5のように、点Bを基点として
三角形ACJと相似となるような三角形ABFを求め、
三角形A I Jと相似となるような三角形AHFを求めれば
それぞれの長さが求まり、影の面積40.5㎡ を得られます。
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