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2010年9月 8日 (水)

影の映り方 第3問 (開成中学 2008年 受験問題 算数)

 

問題 (開成中学 2008年 受験問題 算数) 難易度★★★★

 下の図のように、水平な地面に直方体のコンクリートブロックと、

地点Aから垂直に立つ街灯があります。街頭に灯りがついたとき

地面にできる影の部分(コンクリートブロックの置いてある地面は

のぞく)の面積を求めなさい。

    Pic_1823q

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解答

 まず下の図1のように、街灯Oからの光は点Dを通り点Bに届き、

   Pic_1824a_2

三角形OABと三角形DCBが相似で、OA=9m、DC=3mより、

2つの三角形の相似比は、3:1なので、

     BCのの長さは、(3+6.6)÷2=4.8m とわかります。

 

次に下の図2のように、街灯Oから出た光は点Eを通り点Fに届き、

Pic_1825a

ここで、上から見た図のように、三角形ODEと三角形OBFは

相似となり、図1より、OD:OB=2:3で、DE=4mであることから、

     BF=4÷2×3=6m ということがわかります。

 

さらに、下の図3のように、街灯Oから出て点Gを通った光は、

点Hに届きますが、

 Pic_1826a

三角形OGEと三角形OHFが相似となり、GE=6.6m、

図2より、OE:OF=2:3 であるので、

    HF=6.6÷2×3=9.9m とわかります。

また、OHは点Gを通るので、AHが点 I を通ることも理解できます。

 

ここまでのことから、街灯Oの光によって作られる影は、

下の図4のようになり、

Pic_1827a

影の面積は、

 6×4.8+{(9.9-4.8)+6.6}×2÷2=40.5㎡

と求められます。

 

 

 <別解>

 上の解答を理解した上で、

図1より、BC=4.8m、AC:AB=2:3 ということを求めた後、

街灯Oからの立体的な三角形ではなく、地面上の点Aからの

平面間な三角形の相似を求めることで、影の面積を求めることが

できるようになります。

 すなわち、下の図5のように、点Bを基点として 

 Pic_1828a_2

三角形ACJと相似となるような三角形ABFを求め、

三角形A I Jと相似となるような三角形AHFを求めれば

それぞれの長さが求まり、影の面積40.5㎡ を得られます。

 

 

 開成中学の過去問題集は → こちら

 開成中学の他の問題は → こちら

 

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