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2010年8月24日 (火)

数の性質 第55問 (桐朋中学 2007年(平成19年度) 算数入試問題)

 

問題 (桐朋中学 2007年 算数入試問題) 難易度★★★★

 

 Nを整数とします。1からNまでの整数のうち、3の倍数の個数をA

4の倍数の個数をB、3の倍数でも4の倍数でもない数の個数をC

とします。このとき、次の問に答えなさい。

 

(1)N=50のとき、A,B,Cを求めなさい。

(2)Cが12となるようなNをすべて答えなさい。

(3)Nを1から250までの整数とします。NがCの2倍となるような

   Nは何個ありますか。

(4)AとBの差が15となるようなNは何個ありますか。

   また、そのうち最も大きいNと最も小さいNを答えなさい。

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解答

 (1)N=50のとき、3の倍数は、

50÷3=16あまり2 より、16個

 4の倍数は、

50÷4=12あまり2 より、12個

 3の倍数でも4の倍数でもないものは、3と4の最小公倍数=12

なので、3の倍数かつ4の倍数は、50÷12=4あまり2 より4個

あるため、50-(16+12-4)=26個 なります。

 

よって、A=16、B=12、C=26 です。

 

 (2)数の周期を考えると、3と4の最小公倍数の12までを

1つの周期として、下の表1のように規則的に倍数があり、

 Pic_1610a_2

「12」までに3の倍数(A)は4個、4の倍数(B)は3個、

3の倍数でも4の倍数でもない数(C)は6個 あることがわかります。

 

この表1から、C=12となるのは、12÷6=2で、

Nは、2周期目の23または24であればC=12になります。

 

 (3)表1より、12までのうち、NがCの2倍になるのは、

N=4のとき、C=2個

N=6のとき、C=3個

N=8のとき、C=4個

N=10のとき、C=5個

N=12のとき、C=6個

 のように、5個あります。以降同様に表2のようになり、

 Pic_1611a_2

250÷12=20あまり10 より、

 20×5+4=104個 あることがわかります。

 

 (4)表1より、AとBの差は、「12」周期で1ずつ増えていきます。

よって、AとBの差が15になるのは、12×15=180前後です。

 

12×14=168 のときは、AとBの差は14になっています。

下の表3を見てみると、

Pic_1612a_2

168ではAとBの差は14個で、「171」でAとBの差は15個になり、

「172」ではAとBの差は14個にもどります。「174」で再び15個の

差になり、180まで14個と15個をくり返します。

 

次に、181からは、15個と16個をくり返し、N=188のときが

AとBの差が15個になる最後となります。

 

よって、 AとBの差が15になるNは、表3の下線の引かれた

12個で、最も小さいものは171、最も大きいものは188 です。

 

 

 桐朋中学の過去問題集は → こちら

 桐朋中学の他の問題は → こちら

 

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