数の性質 第55問 (桐朋中学 2007年(平成19年度) 算数入試問題)
問題 (桐朋中学 2007年 算数入試問題) 難易度★★★★
Nを整数とします。1からNまでの整数のうち、3の倍数の個数をA
4の倍数の個数をB、3の倍数でも4の倍数でもない数の個数をC
とします。このとき、次の問に答えなさい。
(1)N=50のとき、A,B,Cを求めなさい。
(2)Cが12となるようなNをすべて答えなさい。
(3)Nを1から250までの整数とします。NがCの2倍となるような
Nは何個ありますか。
(4)AとBの差が15となるようなNは何個ありますか。
また、そのうち最も大きいNと最も小さいNを答えなさい。
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解答
(1)N=50のとき、3の倍数は、
50÷3=16あまり2 より、16個
4の倍数は、
50÷4=12あまり2 より、12個
3の倍数でも4の倍数でもないものは、3と4の最小公倍数=12
なので、3の倍数かつ4の倍数は、50÷12=4あまり2 より4個
あるため、50-(16+12-4)=26個 なります。
よって、A=16、B=12、C=26 です。
(2)数の周期を考えると、3と4の最小公倍数の12までを
1つの周期として、下の表1のように規則的に倍数があり、
「12」までに3の倍数(A)は4個、4の倍数(B)は3個、
3の倍数でも4の倍数でもない数(C)は6個 あることがわかります。
この表1から、C=12となるのは、12÷6=2で、
Nは、2周期目の23または24であればC=12になります。
(3)表1より、12までのうち、NがCの2倍になるのは、
N=4のとき、C=2個
N=6のとき、C=3個
N=8のとき、C=4個
N=10のとき、C=5個
N=12のとき、C=6個
のように、5個あります。以降同様に表2のようになり、
250÷12=20あまり10 より、
20×5+4=104個 あることがわかります。
(4)表1より、AとBの差は、「12」周期で1ずつ増えていきます。
よって、AとBの差が15になるのは、12×15=180前後です。
12×14=168 のときは、AとBの差は14になっています。
下の表3を見てみると、
168ではAとBの差は14個で、「171」でAとBの差は15個になり、
「172」ではAとBの差は14個にもどります。「174」で再び15個の
差になり、180まで14個と15個をくり返します。
次に、181からは、15個と16個をくり返し、N=188のときが
AとBの差が15個になる最後となります。
よって、 AとBの差が15になるNは、表3の下線の引かれた
12個で、最も小さいものは171、最も大きいものは188 です。
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