規則的な図形の移動 第2問 万華鏡 (桜蔭中学 2005年(平成17年度) 受験問題 理科)
問題 (桜蔭中学 2005年 受験問題 理科) 難易度★★★
鏡を利用したおもちゃである万華鏡(まんげきょう)について
考えてみます。万華鏡は、下の図のように3枚の細長い鏡を
正三角形になるように組み合わせたものです。
紙片を入れた反対側から万華鏡をのぞくと、下の図のように
正三角形がすきまなくならんで見えます。下の図の中心にある
正三角形の中に見える紙片は実物です。そのまわりの正三角形
の中には、くり返し鏡で反射した紙片が見えますが、実物の
紙片しか描かれていません。
このとき、次の問に答えなさい。
(1)万華鏡をのぞいた上の図のあ、い、うの正三角形は
どのように見えますか。次のア~カから正しいものを
選んで記号で答えなさい。
(2)あ、い、うの位置の紙片は、それぞれ鏡に何回反射して
見えたものですか。
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解答
(1)まず、下の図1のように真ん中の青い正三角形は実物の
紙片が映っていて、その周りをA,B,C の3つの鏡が囲って
いることになります。
【あ】の位置に見えるのは、鏡Aで青い正三角形を反射したもの
なので、下の図2のような図になります。
次に、【あ】の正三角形もやはり鏡に囲まれていることになり、
【あ】の上の正三角形には、【あ】を反射して、下の図3のように
紙片が映ることになります。
図3まで理解できれば、【う】の位置の正三角形に見える紙片が
下の図4のようになることがわかりますね。
同じようにして、【い】の正三角形まで反射される図を描くと、
下の図5のようになります。
よって、
【あ】・・・エ、【い】・・・エ、【う】・・・イ ということがわかります。
(2)反射した回数は、
【あ】・・・1回、【い】・・・3回、【う】・・・3回 となります。
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