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2010年7月 2日 (金)

規則的な図形の移動 第1問 (桐朋中学 2001年(平成13年度) 受験問題 算数)

 

問題 (桐朋中学 2001年 受験問題 算数) 難易度★★★★★

 1周30cmの円形のコースがあります。A,B,C,Dは円周を

4等分する点です。このコースを毎秒3cmでA→B→C→D→A

の方向にライトが動きます。ライトは、a秒間光り、b秒間消える

ことをくり返すものとして、Aを出発して1時間移動し続けます。

このとき、次の問に答えなさい。

    Pic_1580q

(1)a=4、b=3のとき、ライトが点Cを通過するときに

   ちょうど光ることは何回あるか答えなさい。

 

(2)a=5、b=3のとき、ライトが点Bを通過するときに

   ライトが光ったまま通過することは何回あるか答えなさい。

 

(3)a+b=18で、a、bともに整数のとき、ライトが光ったまま

   点Dを通過することが200回ありました。このときa として

   考えられる数をすべて答えなさい。

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解答

 (1)ライトは毎秒3cmで1周30cmの円上を移動するので、

10秒で1周します。

 

 ライトが点Cを通過するのは、

5秒後、15秒後、25秒後、35秒後、45秒後、55秒後、

65秒後、75秒後、85秒後、95秒後、105秒後、・・・です。

 

 ライトが4秒間光り、3秒間消えることをくり返すので、

7秒ごとに光りだすことになり、点Cでちょうど光るのは、

35秒後、105秒後(35+70)、175秒後、・・・です。

 

1時間に何回あるかというと、

 1時間=60分=3600秒 で、

 (3600-35)÷70=50.9・・・ より、

 50+1=51回 となります。

 

 

 (2)10秒で1周し、5秒間光り3秒間消えるライトなので、

10と8(5+3)の最小公倍数である40秒までを調べれば

あとは、そのくり返しとなることがわかります。

 

40秒までに点Bをライトが通るのは、

  2.5秒後、12.5秒後、25.5秒後、35.5秒後 です。

 

ライトがつくのは、

 0秒後、8秒後、16秒後、24秒後、32秒後、40秒後(=0秒後)

ライトがついているのは、

 0~5秒後、  → 2.5秒後に点Bを通過

 8~13秒後、 → 12.5秒後に点Bを通過

 16~21秒後、

 24~29秒後、

 32~37秒後、 → 32.5秒後に点Bを通過

 

 よって、40秒間に3回、ライトが光ったまま点Bを通過することが

わかり、1時間=3600秒の間では、

 3600÷40×3=270回 あることがわかります。

 

 

 (3)a+b=18 なので、1周10秒で移動するライトとの

最小公倍数は、90です。

 

 90秒までで、ライトが点Dを通過するのは、

7.5秒後、17.5秒後、27.5秒後、37.5秒後、47.5秒後、

57.5秒後、67.5秒後、77.5秒後、87.5秒後 の9回です。

 

 3600秒で200回光るので、90秒では5回となります。

 すなわち、18秒で1回、点Dを光ったまま通過するので、

下の図のように、aは8以上ということがわかります。

(7以下だと、点Dを消えたまま通過してしまう)

Pic_1599a

90秒間に点Dを通過するときに光っている5回は、

 ①0~a     (aは8以上)          →7.5

 ②18~18+a (aが8以上なので、26以上)

 ③36~36+a (aが8以上なので、44以上) →37.5

 ④54~54+a (aが8以上なので、62以上) →57.5

 ⑤72~72+a (aが8以上なので、80以上) →77.5

の5回で、18秒に1回、点Dを光ったまま通過するので、

②の18~18+a (秒)の間にも点Dを光ったまま通過するので、

ここでは27.5秒後に点Dを通過するとき、ライトが光ったまま

ということがわかります。

 

このことから、aは10以上になります。

 

③の36~36+a (aは10以上なので、46以上)では、

37.5秒後に点Dを通過するときにライトが光っているので

47.5秒後に点Dを通過するときは

   ライトは消えていなければなりません

 

このことから、a は11以下となります。(36+11=47)

 

つまり、aは10以上11以下の整数なので、

10または11 であれば、条件(90秒間に5回光ったまま

点Dを通過)を満たすことがわかります。

 

 

 桐朋中学の過去問題集は → こちら

 桐朋中学の他の問題は → こちら

 

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