規則的な図形の移動 第1問 (桐朋中学 2001年(平成13年度) 受験問題 算数)
問題 (桐朋中学 2001年 受験問題 算数) 難易度★★★★★
1周30cmの円形のコースがあります。A,B,C,Dは円周を
4等分する点です。このコースを毎秒3cmでA→B→C→D→A
の方向にライトが動きます。ライトは、a秒間光り、b秒間消える
ことをくり返すものとして、Aを出発して1時間移動し続けます。
このとき、次の問に答えなさい。
(1)a=4、b=3のとき、ライトが点Cを通過するときに
ちょうど光ることは何回あるか答えなさい。
(2)a=5、b=3のとき、ライトが点Bを通過するときに
ライトが光ったまま通過することは何回あるか答えなさい。
(3)a+b=18で、a、bともに整数のとき、ライトが光ったまま
点Dを通過することが200回ありました。このときa として
考えられる数をすべて答えなさい。
-----------------------------------------------
-----------------------------------------------
解答
(1)ライトは毎秒3cmで1周30cmの円上を移動するので、
10秒で1周します。
ライトが点Cを通過するのは、
5秒後、15秒後、25秒後、35秒後、45秒後、55秒後、
65秒後、75秒後、85秒後、95秒後、105秒後、・・・です。
ライトが4秒間光り、3秒間消えることをくり返すので、
7秒ごとに光りだすことになり、点Cでちょうど光るのは、
35秒後、105秒後(35+70)、175秒後、・・・です。
1時間に何回あるかというと、
1時間=60分=3600秒 で、
(3600-35)÷70=50.9・・・ より、
50+1=51回 となります。
(2)10秒で1周し、5秒間光り3秒間消えるライトなので、
10と8(5+3)の最小公倍数である40秒までを調べれば
あとは、そのくり返しとなることがわかります。
40秒までに点Bをライトが通るのは、
2.5秒後、12.5秒後、25.5秒後、35.5秒後 です。
ライトがつくのは、
0秒後、8秒後、16秒後、24秒後、32秒後、40秒後(=0秒後)
ライトがついているのは、
0~5秒後、 → 2.5秒後に点Bを通過
8~13秒後、 → 12.5秒後に点Bを通過
16~21秒後、
24~29秒後、
32~37秒後、 → 32.5秒後に点Bを通過
よって、40秒間に3回、ライトが光ったまま点Bを通過することが
わかり、1時間=3600秒の間では、
3600÷40×3=270回 あることがわかります。
(3)a+b=18 なので、1周10秒で移動するライトとの
最小公倍数は、90です。
90秒までで、ライトが点Dを通過するのは、
7.5秒後、17.5秒後、27.5秒後、37.5秒後、47.5秒後、
57.5秒後、67.5秒後、77.5秒後、87.5秒後 の9回です。
3600秒で200回光るので、90秒では5回となります。
すなわち、18秒で1回、点Dを光ったまま通過するので、
下の図のように、aは8以上ということがわかります。
(7以下だと、点Dを消えたまま通過してしまう)
90秒間に点Dを通過するときに光っている5回は、
①0~a (aは8以上) →7.5
②18~18+a (aが8以上なので、26以上)
③36~36+a (aが8以上なので、44以上) →37.5
④54~54+a (aが8以上なので、62以上) →57.5
⑤72~72+a (aが8以上なので、80以上) →77.5
の5回で、18秒に1回、点Dを光ったまま通過するので、
②の18~18+a (秒)の間にも点Dを光ったまま通過するので、
ここでは27.5秒後に点Dを通過するとき、ライトが光ったまま
ということがわかります。
このことから、aは10以上になります。
③の36~36+a (aは10以上なので、46以上)では、
37.5秒後に点Dを通過するときにライトが光っているので、
47.5秒後に点Dを通過するときは
ライトは消えていなければなりません。
このことから、a は11以下となります。(36+11=47)
つまり、aは10以上11以下の整数なので、
10または11 であれば、条件(90秒間に5回光ったまま
点Dを通過)を満たすことがわかります。
桐朋中学の他の問題は → こちら
| 固定リンク
« 規則性の問題 図形 第11問 (函館ラ・サール中学 2009年(平成21年度) 入試問題 算数) | トップページ | 計算問題 第27問 面積図の利用 (関西学院中学 2010年、須磨学園中学 2009年、海城中学 2007年、広尾学園中学 2010年 算数受験問題) »
コメント