場合の数 並べ方 第31問 (開成中学 2006年(平成18年度) 入試問題 算数)
問題 (開成中学 2006年 入試問題 算数) 難易度★★★
100円玉を投げて、着地したときに表の面が上に出たら○を、
裏の面が上に出たら×を記録することにします。
100円玉を6回投げて、その表裏に応じて○か×をマス目に
左から順に書き入れます。このとき、次の決まりに従って点数が
得られます。
① ○1つにつき、2点を得る
② ×1つにつき、1点を得る
③ 「×のすぐ右に○がある」場所が1ヶ所あるごとに3点を得る
たとえば、100円玉を6回投げて、順に表、裏、表、表、表、裏が
出たとすると、下の図のような○×の配列ができます。
○が4つ、×が2つあり、×のすぐ右に○がある場所が1ヶ所
あるので、得点は、
2×4+1×2+3×1=13点 となります。
このとき、次の問に答えなさい。
(1)得点が15点となるような○×の配列を1つ書きなさい。
(2)得点が11点となるような○×の配列をすべて書きなさい。
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解答
(1)すべて○のとき、点数は、2×6=12点 となるので、
○と×を組み合わせなければ15点にはなりません。
×が1ヶ所増えると、○→×になるので、1点減ります。
右に○があれば、3点増えるので、合わせて2点増えることに
なります。
12点の配列 : ○○○○○○
このうち、2つの○を×に変えれば、4点増えて16点になり、
1つの○を右となりに○がないように×にすれば、1点減って
15点になります。
よって、次のような例を考えることができます。
××○×○○ ○××○×○ ×○××○○ ○×○××○
○×○×○× ××○○×○
(2)○6個で12点だったので、○○○○○○の最も右の○を
×にすれば1点減り、11点となります。
○○○○○×
○が4個のときは、×は2個となるので、
4×2+2×1=10点 となり、11点を作ることはできません。
○が3個のときは、×は3個となるので、
3×2+3×1=9点 となり、11点を作ることはできません。
○が2個のときは、×は4個となるので、
2×2+4×1=8点 となり、1ヶ所【×○】があれば11点です。
○2個がならんでいるとき、
×○○×××、××○○××、×××○○×、××××○○、
1つの○が一番左にあるとき、
○×○×××、○××○××、○×××○×、○××××○
以上8通りがあります。
○が1個のとき、×が5個となるので、
2×1+1×5=7点 で、11点にすることはできません。
×が6個のときは、6点なので11点にできません。
よって、11点になるような○×の配列は、
○○○○○×
×○○×××、××○○××、×××○○×、××××○○、
○×○×××、○××○××、○×××○×、○××××○
以上、9通り となります。
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