図形の移動 第22問 (甲陽学院中学 2008年(平成20年度) 受験問題 算数)
問題 (甲陽学院中学 2008年 受験問題 算数) 難易度★★★
上の図のように、1辺10cmの正三角形ABCの外側に、1辺
1cmの正三角形DEFがあり、各辺はそれぞれ正三角形ABCの
辺と平行です。この正三角形DEFは、各辺がそれぞれ正三角形
ABCの辺と平行なまま、正三角形ABCの辺からはなれないまま
外側を一周します。このとき、次の問に答えなさい。
(1)頂点Dが動いてできる線の長さを求めなさい。
(2)正三角形DEFが動いてできる図形の面積は、
正三角形DEFの面積の何倍ですか。
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解答
(1)正三角形DEFの頂点が、正三角形の頂点と重なったときに
どのように動くか考えると、まず下の図1のように、頂点FとBが
重なったとします。
次に、正三角形DEFは、正三角形ABCとはなれないまま移動
するので、下の図2のように、
辺ACと平行に正三角形DEFは移動し、頂点Dが頂点Bと
重なったあとは、辺BCと平行に移動していきます。
このことを参考にして、頂点Dが動いてできる線を図示すると、
上の図3のようになり、緑の線は10cm、青い線は1cmなので、
頂点Dが動いてできる線の長さは、
10×3+1×3=33cm です。
(2)図3より、正三角形DEFが動いてできる図形は、
下の図4のようになります。
図4の緑の部分は、正三角形DEF3個分の面積×3 に等しく、
青い部分は、下の図5のように、
正三角形ABCの1辺が10cm、正三角形DEFの1辺が1cm
なので、10+9=19個分の面積と等しいことがわかります。
よって、正三角形DEFが動いてできる図形の面積は、
正三角形DEFの面積の
3×3+19×3=66倍 です。
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