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2010年5月11日 (火)

図形の移動 第22問 (甲陽学院中学 2008年(平成20年度) 受験問題 算数)

 

問題 (甲陽学院中学 2008年 受験問題 算数) 難易度★★★

      Pic_1425q

 上の図のように、1辺10cmの正三角形ABCの外側に、1辺

1cmの正三角形DEFがあり、各辺はそれぞれ正三角形ABCの

辺と平行です。この正三角形DEFは、各辺がそれぞれ正三角形

ABCの辺と平行なまま、正三角形ABCの辺からはなれないまま

外側を一周します。このとき、次の問に答えなさい。

 

(1)頂点Dが動いてできる線の長さを求めなさい。

(2)正三角形DEFが動いてできる図形の面積は、

   正三角形DEFの面積の何倍ですか。

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解答

 (1)正三角形DEFの頂点が、正三角形の頂点と重なったときに

どのように動くか考えると、まず下の図1のように、頂点FとBが

重なったとします。

    Pic_1426a

次に、正三角形DEFは、正三角形ABCとはなれないまま移動

するので、下の図2のように、

   Pic_1427a

辺ACと平行に正三角形DEFは移動し、頂点Dが頂点Bと

重なったあとは、辺BCと平行に移動していきます。

 

このことを参考にして、頂点Dが動いてできる線を図示すると、

   Pic_1428a

上の図3のようになり、緑の線は10cm、青い線は1cmなので、

頂点Dが動いてできる線の長さは、

 10×3+1×3=33cm です。

 

 

 (2)図3より、正三角形DEFが動いてできる図形は、

下の図4のようになります。

   Pic_1429a

図4の緑の部分は、正三角形DEF3個分の面積×3 に等しく、

青い部分は、下の図5のように、

  Pic_1430a

正三角形ABCの1辺が10cm、正三角形DEFの1辺が1cm

なので、10+9=19個分の面積と等しいことがわかります。

 

よって、正三角形DEFが動いてできる図形の面積は、

正三角形DEFの面積の

 3×3+19×3=66倍 です。

 

 

 甲陽学院中学の過去問題集は → こちら

 甲陽学院中学の他の問題は → こちら

 

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