混ぜた食塩水の濃度の求め方 -面積図と天秤算(てんびん算)-
問題
ビーカー①に入ったa %の食塩水 X g と、ビーカー②に入った
b %の食塩水 Y g を混ぜて、□%の食塩水になったとき、□%の
求め方を答えなさい。
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解説
a %の食塩水 X g と、b %の食塩水 Y g を混ぜると□%の
食塩水になったとき、食塩の量の様子を、面積図を用いて表すと、
下の図1のようになります。
2つの食塩水を混ぜるので、□%は、a %とb %の間になります。
図1のように、a %と□%の間をA、b %と□%の間をB とします。
(たとえば、5%と10%の食塩水を混ぜて7%になったとき、
A=2,B=3 となります。)
2つの食塩水を混ぜても、全体の食塩の量は変わらないので、
図1の緑の部分(Ygの食塩水の食塩をB:□に分けた量)と
図1の青い部分(Xgの食塩水の食塩とa:Aの比の量)が
等しくなる(移動して釣り合う)イメージとなります。
よって、Y×B×100=X×A×100 となります。
Y×B=X×A という式は、比の式に直すことができ、
A:B=Y:X という比が現れます。(内項の積=外項の積)
すると、下の図2のようになります。
すなわち、□%は、b %とa %の差をX:Yに分けたところ と
なります。
【たとえば、5%の食塩水200gと10%の食塩水300gを混ぜると
2つの濃度の差は5%で、200:300=2:3なので、
5%(2つのうち濃度の低い方)+{5%(2つの濃度の差)÷(2+3)
×3(濃度の高い方の食塩水の比)}=8%の食塩水となります。】
図2の食塩の量の釣り合いを天秤(てんびん)を用いて表すのが
【天秤算】と呼ばれるもので、図2を横から見て図3のように表し、
X×A=Y×B を利用することで、濃度に関する問題を楽に
解くことができるようになります。
【天秤算の利用~てんびんを描いて解いてみよう】
<例題>
2%の食塩水Agと、8%の食塩水Bgを混ぜると、
6%の食塩水600gになりました。AとBを求めなさい。
<解答>
天秤図を描くと、下の図4のようになります。
Ag+Bg=600g で、図4よりA:B=2:4=1:2とわかるので、
A=200g、B=400g とわかります。
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