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2010年3月15日 (月)

混ぜた食塩水の濃度の求め方 -面積図と天秤算(てんびん算)-

 

問題 

 ビーカー①に入ったa %の食塩水 X g と、ビーカー②に入った

b %の食塩水 Y g を混ぜて、□%の食塩水になったとき、□%の

求め方を答えなさい。

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解説

 a %の食塩水 X g と、b %の食塩水 Y g を混ぜると□%の

食塩水になったとき、食塩の量の様子を、面積図を用いて表すと、

下の図1のようになります。

Pic_1166a_3

2つの食塩水を混ぜるので、□%は、a %とb %の間になります。 

図1のように、a %と□%の間をA、b %と□%の間をB とします。

  (たとえば、5%と10%の食塩水を混ぜて7%になったとき、

   A=2,B=3 となります。)

 

2つの食塩水を混ぜても、全体の食塩の量は変わらないので、

図1の緑の部分(Ygの食塩水の食塩をB:□に分けた量)と

図1の青い部分(Xgの食塩水の食塩とa:Aの比の量)が

等しくなる(移動して釣り合う)イメージとなります。

 

 よって、Y×B×100=X×A×100 となります。

Y×B=X×A という式は、比の式に直すことができ、

A:B=Y:X という比が現れます。(内項の積=外項の積)

 すると、下の図2のようになります。

Pic_1167a

すなわち、□%は、b %とa %の差をX:Yに分けたところ

なります。

 

 【たとえば、5%の食塩水200gと10%の食塩水300gを混ぜると

  2つの濃度の差は5%で、200:300=2:3なので、

5%(2つのうち濃度の低い方)+{5%(2つの濃度の差)÷(2+3)

×3(濃度の高い方の食塩水の比)}=8%の食塩水となります。】

 

 図2の食塩の量の釣り合いを天秤(てんびん)を用いて表すのが

【天秤算】と呼ばれるもので、図2を横から見て図3のように表し、

           Pic_1168a_2

X×A=Y×B を利用することで、濃度に関する問題を楽に

解くことができるようになります。

 

 【天秤算の利用~てんびんを描いて解いてみよう】

<例題>

2%の食塩水Agと、8%の食塩水Bgを混ぜると、

6%の食塩水600gになりました。AとBを求めなさい。

 

<解答>

 天秤図を描くと、下の図4のようになります。

             Pic_1169a

Ag+Bg=600g で、図4よりA:B=2:4=1:2とわかるので、

A=200g、B=400g とわかります。

 

 

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