文章題 第30問 (割合) (神戸女学院中学 2008年(平成20年度) 受験問題 算数)
問題 (神戸女学院中学 2008年 受験問題 算数) 難易度★★
同じ量のエネルギーを作り出すとき、石炭を使うと二酸化炭素の
排出(はいしゅつ)量が最も多く、それに対して石油は石炭の8割、
天然ガスは石炭の5割5分です。
現在日本の上記エネルギー源の割合は、石油53%、石炭17%、
天然ガス10%ですが、二酸化炭素の排出量を減らすため、この
割合を10年後には石油42%、石炭18%、天然ガス15%にする
という目標を立てています。もし現在この目標を達成したならば、
上記のエネルギー源からの二酸化炭素の排出量は、全体として
何%減らすことができますか。四捨五入して小数第1位まで答え
なさい。
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解答
小学生には難しい文章だと思われますが、難しく考えないように
したい問題です。
二酸化炭素を出す量は、石炭を1とすると、
石油は0.8、天然ガスは0.55 となります。
(石炭1個から二酸化炭素1個が出てくる、
石油1個から二酸化炭素0.8個が出てくる、
天然ガス1個から二酸化炭素0.55個が出てくるイメージ)
現在のエネルギー源は、石油53%、石炭17%、天然ガス10%、
より簡単に考えるために石油53個、石炭17個、天然ガス10個を
使っていると考えましょう。
すると、ここから出てくる二酸化炭素量は、
石炭:17×1=17
石油:53×0.8=42.4
天然ガス:10×0.55=5.5 なので、
合計すると、17+42.4+5.5=64.9 となります。
10年後の目標は、石油42%、石炭18%、天然ガス15% より、
同様に考えると、二酸化炭素の排出量は、
石炭:18×1=18
石油:42×0.8=33.6
天然ガス:15×0.55=8.25 となり、
合計すると、18+33.6+8.25=59.85 となります。
すなわち、現在:64.9 → 10年後:59.85 となるということで、
64.9-59.85=5.05 減ることになります。
これは、現在の64.9と比べると、
5.05÷64.9×100=7.78…≒7.8% 減らすことになります。
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