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2010年3月11日 (木)

文章題 第30問 (割合) (神戸女学院中学 2008年(平成20年度) 受験問題 算数)

 

問題 (神戸女学院中学 2008年 受験問題 算数) 難易度★★

 同じ量のエネルギーを作り出すとき、石炭を使うと二酸化炭素の

排出(はいしゅつ)量が最も多く、それに対して石油は石炭の8割、

天然ガスは石炭の5割5分です。

 現在日本の上記エネルギー源の割合は、石油53%、石炭17%、

天然ガス10%ですが、二酸化炭素の排出量を減らすため、この

割合を10年後には石油42%、石炭18%、天然ガス15%にする

という目標を立てています。もし現在この目標を達成したならば、

上記のエネルギー源からの二酸化炭素の排出量は、全体として

何%減らすことができますか。四捨五入して小数第1位まで答え

なさい。

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解答

 小学生には難しい文章だと思われますが、難しく考えないように

したい問題です。

 

 二酸化炭素を出す量は、石炭を1とすると、

   石油は0.8天然ガスは0.55 となります。

(石炭1個から二酸化炭素1個が出てくる、

石油1個から二酸化炭素0.8個が出てくる、

天然ガス1個から二酸化炭素0.55個が出てくるイメージ)

 

 現在のエネルギー源は、石油53%、石炭17%、天然ガス10%、

より簡単に考えるために石油53個、石炭17個、天然ガス10個を

使っていると考えましょう。

 

 すると、ここから出てくる二酸化炭素量は、

石炭:17×1=17

石油:53×0.8=42.4

天然ガス:10×0.55=5.5 なので、

 合計すると、17+42.4+5.5=64.9 となります。

 

 10年後の目標は、石油42%、石炭18%、天然ガス15% より、

同様に考えると、二酸化炭素の排出量は、

石炭:18×1=18

石油:42×0.8=33.6

天然ガス:15×0.55=8.25 となり、

 合計すると、18+33.6+8.25=59.85 となります。 

 

すなわち、現在:64.9 → 10年後:59.85 となるということで、

64.9-59.85=5.05 減ることになります。

 

これは、現在の64.9と比べると、

5.05÷64.9×100=7.78…≒7.8% 減らすことになります。

 

 

 神戸女学院中学部の過去問題集は → こちら

 神戸女学院中学の他の問題は → こちら

 

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