規則性の問題 数の並び 第17問 (学習院中等科 2009年(平成21年度) 入試問題 算数)
問題 (学習院中等科 2009年 入試問題 算数) 難易度★★★★
下の図のような式の列で、上から順に1+2を第1式、3を第2式、
4+5+6を第3式というように呼ぶことにします。また、それぞれの
式で左から順に1番目の数、2番目の数、・・・というように呼ぶこと
にします。
例えば、5は第3式の2番目の数、23は第8式の3番目の数です。
このとき、次の問に答えなさい。
(1)75は第何式の何番目か答えなさい。
(2)第11式の数の和を答えなさい。
(3)ある式の数の個数は偶数個で、この式の数の和は1518
でした。この式が第何式であるか答えなさい。
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解答
(1)それぞれの式について、上から第1行、第2行、・・・と呼ぶと、
第1行の1番目は1、第2行の1番目は4、第3行の1番目は9、
第4行の1番目は16、・・・のように、それぞれ
1×1、2×2、3×3、4×4…の順に並んでいることがわかります。
75は、8×8=64と、9×9=81の間にあるので、
第8行目にあることがわかります。
また、式の左側、右側について、式にふくまれる数の個数は、
第1行:2と1、第2行:3と2、第3行:4と3、第4行:5と4、・・・
となっているので、第8行目は、9個と8個からできていることが
わかります。
よって、第8行目は、
64+65+・・・+72=73+74+75+・・・+80
となっていて、75は、8×2=第16式の3番目にあります。
(2)第11式は、第6行目にあるので、6×6=36から始まり、
7個の数がふくまれ、36+37+38+39+40+41+42
=39×7(39が平均の数なので)
=273 となります。
(3)1518=3×506=3×2×253=3×2×11×23
と表せます。
偶数個の和は、奇数個の和と等しく表せることわかっています。
奇数個の和のうち、まん中の数がその平均なので、
まん中の数をAとすると、A×奇数個=1518 となります。
1518=2×3×11×23 なので、Aの方に2が含まれます。
残りの3,11,23 の分け方を(A÷2、個数)として考えると、
(3、11×23)、(11、3×23)、(23、3×11)
(11×23、3)、(3×23、11)、(3×11、23) の6通りあります。
まず、(3、11×23)、(11、3×23)、(23、3×11)は
A=6、個数:11×23個
A=22、個数:69個
A=46、個数:33個 ですが、図1や(2)から当てはまりません。
残りの(11×23、3)、(3×23、11)、(3×11、23)のうち、
(11×23、3)は、個数が3個というのは4+5+6の場合なので
あてはまりません。
よって、(3×23、11)、(3×11、23)のどちらかを調べればよい
ことになります。
まず、A=2×3×23=138 で個数が11個かを調べると、
138は11×11=121と12×12=144の間にあるので、
個数は11個ですので、これが正解です。これは第11行目です。
確認としてA=2×3×11=66のとき、個数が23個かを調べると、
66は、8×8=64と、9×9=81の間なので、個数は23個には
なりません。
奇数個(11個)の方が右側の式ということが、
138がまん中ということからわかります(12×12=144に近い)。
よって、偶数個の式は、第11行目の左側なので、
11×2-1=第21式 であることがわかります。
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