数の性質 第32問 (徳島文理中学 2008年(平成20年度) 入試問題 算数)
問題 (徳島文理中学 2008年 入試問題 算数) 難易度★★★
整数をいくつかの整数の和で表し、和を作る整数をかけてできる
数について考えます。たとえば、5について考えると、
1+1+1+1+1、1+1+1+2、1+1+3 など6通りあり、
このうち、現れる整数をかけて最も大きくなるのは、2+3の
ときで、2×3=6となります。また、1+1+3 と、1+3+1と、
3+1+1は同じものとみなすこととし、次の問に答えなさい。
(1)整数「6」について、いくつかの整数の和で表して、現れる
整数をかけてもっとも大きくするといくらになりますか。
(2)整数「16」について、いくつかの整数の和で表して、現れる
整数をかけてもっとも大きくするといくらになりますか。
(3)ある整数について、いくつかの整数の和で表して、現れる
整数をかけてもっとも大きくするには、どのようにすれば
よいのか答えなさい。
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解答
(1)6=1+1+1+1+1+1 とすると、現れる数をかけると
1×1×1×1×1×1=1 です。
6=2+1+1+1+1 とすると、かけてできる数は「2」
6=3+1+1+1 とすると、かけてできる数は「3」
6=4+1+1 とすると、かけてできる数は「4」
6=5+1 とすると、かけてできる数は「5」 です。
6=2+2+2 とすると、かけてできる数は2×2×2=「8」です。
6=2+3+1 とすると、かけてできる数は「6」です。
6=2+4 とすると、かけてできる数は「8」です。
6=3+3 とすると、かけてできる数は、「9」です。
よって、もっとも大きくすると「9」になります。
(2)4=2+2 なので、「4」を1つ使うことと「2」を2つ使うことは
同じ結果となります。
5=2+3 なので、「5」を1つ使うことよりも、「2」と「3」に分けて
2×3=6 として使う方が大きい結果となります。
以降も、「6」は「3」と「3」に分ける方が大きい結果に、
「7」は「3」、「2」、「2」に分ける方が大きい結果に、
「8」は「2」を3つ、「9」は「3」を2つ使うことに等しく、
「10」も「5」と「5」に分けた方が大きい結果となり、
さらに「5」は「2」と「3」に分けた方が大きい結果となります。
16=2+2+2+2+2+2+2+2 とすると、
2×2×2×2×2×2×2×2=256
ここで、「6」=2+2+2 としたときと、「6」=3+3 としたときでは、
3+3の方が大きい結果となるので、
16=3+3+3+3+2+2 として、
3×3×3×3×2×2=324 がもっとも大きくなります。
(3)大きい結果とするには、
偶数の場合は、
「2」だけの和で表した後で、2+2+2をすべて3+3に直す。
奇数の場合は、
「2」だけの和で表し、最後の+1は、「+3」とした後で、
2+2+2をすべて3+3に直せばよい。
これをまとめると、整数を「2」と「3」だけの和で表し、
できる限り「3」を多く使えばよい。ということになりますね。
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