速さ 第12問 (洛星中学 2009年(平成21年度) 受験算数問題)
問題 (洛星中学 2009年 受験算数問題 ) 難易度★★★
半径50mの円形の池があります。池の周りを地点Pから太郎は
秒速2m、犬のポチは秒速5mで時計回りに同時に走り出しました。
ある地点Qでポチが太郎に追いつきました。そのあとポチは太郎と
逆向きに秒速3mで走り出しました。ポチは再び太郎と地点Rで
出会いました。そこからポチは池の中心を通るようにまっすぐに
秒速2mで泳ぎ、陸に上がると今度は秒速1mで時計回りに歩き
出しました。太郎は同じ速さで時計回りに走っているものとして、
次の問に答えなさい。円周率は3.14とします。
(1)地点Rで太郎とポチが出会ったのは、地点Pを出発してから
何秒後ですか。
(2)太郎がポチに追いつくのは、地点Pを出発してから何秒後
ですか。また、追いつくのは地点Pから時計回りに何m
行ったところですか。
----------------------------------------------
----------------------------------------------
解答
さて、皆様は前の問題と何が違うのか気づきましたか?
半径50mの円形の池があります。
ここですね。ただ、これが違うだけですね。はい。
わたくし、問題を勘違いしたまま
解いてしまいましたので、そのまま掲載に至りました。
くれぐれも、受験生の方には、本番でこのようなことがないよう
お祈りいたします。0点になるだけです・・・。
気を取り直して、解説いたします。
(1)まず、池の一周が何mあるかというと、
50×2×3.14=314m です。(大きい池ですね)
次に、地点Qを求めます。
何秒後にポチが太郎に追いつくかというと
314÷(5-2)=104と2/3 (秒後) です。
地点Qから、ポチは秒速3mで逆向きに、太郎はそのまま秒速2m
で進みます。地点Qから太郎とポチが出会う地点Rまでにかかる
時間は、314(m)÷(3+2)=62と4/5 (秒) なので、
地点Pを出発してから、
(104と2/3)+(62と4/5)=167と7/15(秒後) となります。
(2)太郎は地点Rに着くまでに、
2×(167と7/15)=334と14/15(m)走るのですが、
一周314mなので、地点Pから時計回りに
20と14/15(m)のところが地点Rです。
地点Rから、ポチは秒速2mで池を横断し、太郎も秒速2mで
池を回るので、ポチが池をわたり終わった地点を地点S、
そのとき太郎がいる地点を地点Tとすると、下の図のように、
同じ速度で移動したので、移動した距離RSとRTは同じです。
(青い矢印と赤い矢印の長さ)
ポチが泳いだ距離は、半径50mの円の直径なので、100mで、
この距離を泳ぐのにかかった時間は、100÷2=50秒です。
太郎も地点Rから50秒で100m走るので、RT=100mです。
よって、地点Sと地点Tの距離(緑の矢印部分)は、
地点Rから地点Sまでが314÷2=157m なので、
157-100=57(m) ということになります。
その後、ポチは秒速1m、太郎が秒速2mなので、
1秒間に1mずつ距離は縮まり、追いつくのは、
57÷(2-1)=57秒後です。
太郎がポチに追いつくまでにかかった時間は、
地点Rから、50+57=107秒です。
(1)より、地点Rまでに167と7/15(秒)かかっているので、
合計して107+167+7/15=274と7/15(秒後)になります。
地点Rから107秒間に、太郎は、107×2=214m進み、
地点Rが地点Pから20と14/15(m)の地点なので、
太郎がポチに追いついたのは、地点Pから時計回りに、
214+20+14/15=234と14/15(m) の場所となります。
洛星中学の他の問題は → こちら
| 固定リンク
コメント
地点Qにポチが追いつくときの時間は
314÷(5-2)=104と2/3(秒後)
よって(1)の答えは167と7/15(秒後)になります。
(2)では地点Rまでに追いつく時間を
167と7/15(秒後)とすべきところを157と2/15(秒後)になっています。
167と7/15(秒後)で計算すると答えは274と7/15(秒後)になります。
投稿: 万打無 | 2010年11月17日 (水) 11時47分
万打無さま、コメントありがとうございます。
ご指摘のように、計算ミスがありましたので、
訂正させていただきました。
ありがとうございます。
また、お気づきのことがございましたら、
コメントよろしくお願い致します。
投稿: 桜組 | 2010年11月22日 (月) 16時41分