平面図形の面積 第61問 (駒場東邦中学 2005年(平成17年度) 算数受験問題)
問題 (駒場東邦中学 2005年 算数受験問題) 難易度★★★★
四角形ABCDは縦8cm、横10cmの長方形で、点Gは辺BC上
の点です。台形ABGFの面積は台形CDFGの面積の12/13倍
です。また、三角形ABHは、AHとBHの長さが等しい三角形で、
その面積は三角形EFGの面積の3/2倍です。このとき、次の各
問に答えなさい。
(1)AFとBGの長さの和は何cmですか。
(2)三角形ABHの底辺をABとしたとき、高さは何cmですか。
(3)青い三角形と黄色い三角形の面積の差を答えなさい。
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解答
(1)四角形ABCDの面積は、8×10=80c㎡ です。
また、台形ABGFの面積と台形CDFGの面積の合計も、
四角形ABCDの面積に等しく、80c㎡です。
台形ABGFの面積と台形CDFGの面積の比は、
12/13:1=12:13なので、
台形ABGFの面積は、80÷(12+13)×12=38.4c㎡ と
求められ、台形ABGFの高さをAB(8cm)と考えれば、
AFとBGの長さの和は、38.4÷8×2=9.6cm となります。
(BG=6.6cm)
(2)三角形ABHの面積は、三角形EFGの面積の1.5倍なので
三角形EFGの面積から求めます。
三角形EFGの面積は、台形CDFGから、三角形DEFと三角形
CEGの面積を除けばよく、
台形CDFGの面積=80-38.4=41.6c㎡ で、
三角形DEFと三角形CEGの面積の合計は、底辺が等しく4cmの
三角形の和で、DF+CG=10×2-9.6=10.4cm より、
4×10.4÷2=20.8c㎡ なので、
三角形EFGの面積は、41.6-20.8=20.8c㎡ です。
よって、三角形ABHの面積は、20.8×3/2=31.2c㎡ で、
ABを底辺としたときの高さは、31.2×2÷8=7.8cm
となります。
(3)三角形EFGは、EHの延長とAB,FGの交点をI,Jとすると、
下の図1のように、三角形EFJと三角形EGJに分けられます。
この2つの三角形は、底辺がEJで共通で、高さもそれぞれ4cm
なので、面積が等しく、(2)より三角形EFGの面積が20.8c㎡
なので、EJの長さは、20.8×2÷8=5.2cm です。
(2)よりHIの長さが7.8cmなので、HJの長さは、下の図2のように
(7.8+5.2)-10=3cm となります。
AH,BHとFGの交点をそれぞれK,Lとすると、
三角形HJKと三角形AFKは、合同なことがわかり、
HJを底辺としたときの三角家HJKの高さは4÷2=2cmです。
次に、三角形HJLと三角形BGLは相似で、
相似比は3:6.6=5:11です。
それぞれの三角形の高さは、
4÷(5+11)×5=5/4cm と、
4-5/4=11/4cmです。
よって、黄色い三角形HKLの面積は、HJを底辺として、
3×(2+5/4)÷2=39/8 (c㎡)
青い三角形BGLの面積は、
6.6×11/4÷2=72.6/8 (c㎡)
なので、その差は、
(72.6-39)÷8=33.6÷8=4.2c㎡ となります。
<別解>
黄色い三角形HKLの面積と、青い三角形BGLの面積の差は、
両方に四角形ABLKの面積を加えた
三角形ABHの面積と、四角形ABGKの面積の差に等しくなります。
(2)より、三角形ABHの面積=31.2c㎡ でした。
四角形ABGKの面積=台形ABGFの面積-三角形AFKの面積
(1)より、台形ABGFの面積=38.4c㎡ でした。
三角形AFKは、AFを底辺とすると高さ=2cmなので、面積は
3×2÷2=3c㎡ なので、
四角形ABGKの面積=38.4-3=35.4c㎡ です。
よって、黄色い三角形の面積と、青い三角形の面積の差は、
35.4-31.2=4.2c㎡ と求められます。
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コメント
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投稿: Link Daftar | 2024年11月 7日 (木) 13時04分