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2009年10月 2日 (金)

影の映り方 第1問 (甲陽学院中学 2005年(平成17年度) 受験算数問題)

 

問題 (甲陽学院中学 2005年 受験算数問題) 難易度★★★

 

1辺10cmの立方体の形をした箱があります。この箱の中に

両端が頂点A,Gにくるように、まっすぐな棒を入れます。

  

(1)BFのまん中の点Iに光源を置き、点Iから頂点Fまでの辺上を

移動させます。このとき、面AEGDと面DHGC上に棒AGの影が

映る部分を図に示しなさい。図の・点は、それぞれの辺のまん中

の点を表しています。

 

 (2)次に棒を取り出して、頂点C,Eが両端にくるように置きなおし、

再び光源を点Iから頂点Fまで移動させました。面DHGC上に、

このときも、(1)のときも、ともに影が映らない部分の面積を

答えなさい。

Pic_0494_2

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解答

 (1)棒がまっすぐなので影もまっすぐになります。

    (当たり前ですが)

   

棒のまん中の点を点Mとすると、光源がIにあるとき、Iから出た光は

点Mを通り、DHのまん中の点Jに達します。Iから出た光は、棒の

両端のA,Gを照らすと、影はA,Gにできます。

  

よって、光源がIにあるとき、棒の影は、線AJとJGとして

映ります(下の図1の赤線)

  

 次に、光源が頂点Fにきたとき、Fから出た光は点Mを通って

対角線上の頂点Dに到達します。よって、棒AGの影は、

線ADとDGとして映ります(下の図1の青線)

 

 よって、光源が点Iから頂点Fに移動したときにできる影が

映る部分は、線AJからADまでの部分と、線JGからDGまでの部分

ということになり、下の図1の灰色の部分となります。

Pic_0495

   

 (2)棒が頂点C,Eを両端として置かれたときにできる影は、

(1)と同様に考えると、下の図2のようになります。これを図1の影と

重ねると、図3のようになります。

Pic_0496_2

DGとJCの交点をPとし、Pを通りDCに平行な直線とDH,CGの

交点をそれぞれQ,Rとすると、三角形DJPと三角形GCPは相似で

DJ:CG=1:2なので、QP:PR=1:2となり、QP=10/3(cm)、

PR=20/3(cm) です。

 

よって、影が映らない部分の面積=三角形JHG+三角形CGP

=10×5÷2+10×20/3÷2=25+100/3

58と1/3(c㎡) となります。

 

 

 甲陽学院中学の過去問題集は → こちら

 甲陽学院中学の他の問題は → こちら

 

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