影の映り方 第1問 (甲陽学院中学 2005年(平成17年度) 受験算数問題)
問題 (甲陽学院中学 2005年 受験算数問題) 難易度★★★
1辺10cmの立方体の形をした箱があります。この箱の中に
両端が頂点A,Gにくるように、まっすぐな棒を入れます。
(1)BFのまん中の点Iに光源を置き、点Iから頂点Fまでの辺上を
移動させます。このとき、面AEGDと面DHGC上に棒AGの影が
映る部分を図に示しなさい。図の・点は、それぞれの辺のまん中
の点を表しています。
(2)次に棒を取り出して、頂点C,Eが両端にくるように置きなおし、
再び光源を点Iから頂点Fまで移動させました。面DHGC上に、
このときも、(1)のときも、ともに影が映らない部分の面積を
答えなさい。
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解答
(1)棒がまっすぐなので影もまっすぐになります。
(当たり前ですが)
棒のまん中の点を点Mとすると、光源がIにあるとき、Iから出た光は
点Mを通り、DHのまん中の点Jに達します。Iから出た光は、棒の
両端のA,Gを照らすと、影はA,Gにできます。
よって、光源がIにあるとき、棒の影は、線AJとJGとして
映ります(下の図1の赤線)
次に、光源が頂点Fにきたとき、Fから出た光は点Mを通って
対角線上の頂点Dに到達します。よって、棒AGの影は、
線ADとDGとして映ります(下の図1の青線)
よって、光源が点Iから頂点Fに移動したときにできる影が
映る部分は、線AJからADまでの部分と、線JGからDGまでの部分
ということになり、下の図1の灰色の部分となります。
(2)棒が頂点C,Eを両端として置かれたときにできる影は、
(1)と同様に考えると、下の図2のようになります。これを図1の影と
重ねると、図3のようになります。
DGとJCの交点をPとし、Pを通りDCに平行な直線とDH,CGの
交点をそれぞれQ,Rとすると、三角形DJPと三角形GCPは相似で
DJ:CG=1:2なので、QP:PR=1:2となり、QP=10/3(cm)、
PR=20/3(cm) です。
よって、影が映らない部分の面積=三角形JHG+三角形CGP
=10×5÷2+10×20/3÷2=25+100/3
=58と1/3(c㎡) となります。
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