規則性の問題 図形の復元 第1問 (桜蔭中学 2008年(平成20年度) 算数入試問題)
問題 (桜蔭中学 2008年 算数入試問題) 難易度★★★★★
ある長さの長方形の紙テープがあります。下の図のように、この
テープを半分に折って、折ったもののまん中で切ると、最初の長さの
2分の1のものが1枚と、4分の1のものが2枚できます。
このとき、次の問(1)~(4)に答えなさい。
(2)~(4)は(1)のように答えなさい。
(1)次の①~④に適当な数を入れなさい。
(ただし、①は③より小さい数とします。)
半分に折ることを2回続けてできたものをまん中で切ると、
最初の長さの(①)分の1のものが(②)枚、(③)分の1のものが
(④)枚できます。
(2)半分に折ることを3回続けてできたものをまん中で切ると、
最初の長さの何分の1のものが何枚できますか。
(3)半分に折ることを10回続けてできたものをまん中で切ると、
最初の長さの何分の1のものが何枚できますか。
(4)次に、前と同じように半分に折ることを3回続けてできた
ものを 3等分する位置で2ヵ所切ります。最初の長さの
何分の1のものが何枚できますか。また、半分に折ることを
10回続けてできたものを 3等分する位置で2ヵ所切ると、
どのようになりますか。
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解答
(1)1回折ると、元の2分の1になります。
2回折ると元の2×2=4分の1になります。それをまん中で切ると、
紙テープの両端は右側にくるので、4×2=8分の1の切れ端2枚と
(8分の1)×2=4分の1の紙が{1-(1/8)×2}÷1/4=3枚
(式の意味は、全体(1)から両端(1/8 ×2)を引いたものを、
一枚の大きさ(1/4)で割れば、その枚数を求められます。)
合計5枚の紙に分かれます。
①は③より小さいので、①:4、②:3、③:8、④:2 です。
(2)3回半分に折り続けると、紙は2×2×2=8分の1になり、
それを半分のところで切ると、8×2=16分の1のものが2枚と、
(16分の1)×2=8分の1のものが、
{1-(1/16)×2}÷(1/8)=7枚 です。
よって答えは、
8分の1のものが7枚、16分の1のものが2枚です。
(3)10回折ると、元の紙テープの
2を10回掛けたもの=1024分の1 になり、それを半分の
ところで切るので、1024×2=2048分の1のものが2枚、
1024分の1のものが、{1-(1/2048)×2}÷(1/1024)=1023枚
できます。
(4)3等分したものを開いていく図を描いてみましょう。
3回続けて半分に折ると、紙テープは2×2×2=8分の1の長さで、
それを3等分に切ると、最も小さいのは24分の1の長さになります。
大きい方は(1/24)×2=12分の1の長さです。
紙の個数は、図の下段のものをもう1回開いたときなので、
24分の1のものが10枚、12分の1のものが7枚 できます。
10回続けて半分に折ると、紙テープは1024分の1の長さで、
それを3等分するので、小さい方の紙は3072分の1の長さ、
大きい方は(1/3072)×2=1536分の1の長さになります。
紙テープの個数の増え方の規則は下図のようになります。
小さい紙テープを図のように黄色いものと灰色のものの2種類に
分ければ、灰色のものは折った回数だけ2倍に増えることがわかり、
10回折ると、2×2×2×2×2×2×2×2×2×2=1024枚で、
両端に黄色い紙が2枚あるので、合計して小さい紙は1026枚、
大きい紙は、灰色の紙の枚数-1=1023枚 です。
よって答えは、
1536分の1の紙が1023枚、3072分の1の紙が1026枚
となります。
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